《私のウェディングの話、誰が興味あんねん!シリーズ 最終回》


もうええって、って感じですね。笑

安心してください。これで最後です。


オーバードレス編です。


式は11月だったんですが、

寒々しく見えるのが嫌だったり、

ぷよぷよの二の腕を隠したい、と思うと


〈長袖も良いなー〉


夕方からの式だったので、


〈キラキラドレスも捨てがたい〉


なんて欲張り始めたらキリがなく、

ウェディングドレスの上から着る

オーバードレスを作ることにしました。

(お色直しの予定もなかったので)


理想は、こんな感じ


・ボートネック

・ロングのパフスリーブ

(ビショップスリーブ)

・ブラウジング


これを透けるキラキラの生地で作り、

どこかにくるみボタンとベロアのリボンをねじ込みたいって感じでした。


そして、見つけた生地は、、


じゃーん!


麦の刺繍が入った生地です。

珍しくないですか??


お花はよくありますけど、麦は見たことなくて、ひとめぼれでした。


麦は豊穣と幸運の象徴で、黄金に輝く収穫期の麦は主食でもあり、花言葉も「幸運」「繁栄」「富」「希望」など縁起のいいものばかりなので、ヨーロッパでは人気のモチーフだそうです。




見えるかな?

チュールに透明のスパンコールがついています。

プラスチックみたいな素材なので、ギラつかずにとても上品です。


ただ、、

ネットで買ったので手触りを確認できなかったので、思っていたより刺繍に厚みがあり、ゴワつく印象で、骨格ウェーブとしてはあんまり得意なものではなかったかなーと後で思いました。


キラキラを欲張らずに、

シフォンやジョーゼットで作った方が、理想のドレスになっと思うと、ちょっとだけ後悔が残りました。


そして、できあがったのがこちら。

(ウェディングドレスの上に重ねています)


なんとか、すべての希望を強引にねじこんで仕上げました。


…しかし…やけくそで仕上げた感が否めない。

特に首まわりのパイピングがガタガタで、「やけくそオーバードレス」と呼んでました。笑

刺繍が邪魔なんだよー。涙


ゴワつきがある生地だったので、ブラウジングにも向いてなかったかな…(反省)


会場への搬入が式の一週間前だったんですけど、ギリギリまで縫ってて、細かい部分をやり直す気力も時間もなくて。笑

最悪当日までに仕上げて持って行っても良かったんですけど、、



焦ったり、無理してもいい事なんて何ひとつもないのでね。

諦めも肝心ってやつですね。



この生地めっちゃ縫いにくかったんです。

刺繍部分は固いし、

スパンコールをいちいち取らなきゃダメだし、

針は折れるし、

取り損ねたスパンコールがミシンの中に入っちゃって、2台も修理に出すはめになって、

修理代、、3万円かかったっちゅうねん。


デザイン的にも色々とうまくいかなくて、

ネグリジェに見えてないか?

太ってみえないか?

似合ってるのか?

そもそもこれはおしゃれなのか?


なんて思いながら、あれこれ調整しながら作りました。



最終的には少人数の家族婚の食事会にふさわしい、ほどよくカジュアルダウンされた印象になったんじゃないかな?という感じです。


初めての作業も多くて、心が折れまくりました。慣れないことはするもんじゃないね。

しかも結婚式用に。笑


100点満点のドレスにはならなかったですけど、ドレス屋として、やるべきことはなんとか果たせたということで良しとしましょう。笑


ウェディングドレスは本当に難しいですね。

「一生に一度」というプレッシャーを自分で自分にかけて、迷宮入りするという…


大変勉強になりました。

この経験をまたドレス作りに活かせるように精進して参りたいと思います。


以上、5回にわたって長々とお付き合い頂きありがとうございました!


次回からまた社交ダンス系ブログに戻りまーす。