浴衣は反物を数本キープしてあって毎年、「今年こそ水通しして、縫う」と思っていてもなんだかんだと普段に着れるものを優先してしまい今年も新しい浴衣を縫っていません。
あのウキウキのイベントに浴衣で!みたいなモチベーションがあると違うのだけど、人混みをさけるために花火および祭り情報をチェックするような人間にそんな用事は一生できないと思う。
でも、新しい浴衣が欲しい。
浴衣らしい浴衣が欲しい。
それで通りかかった呉服屋さんの店頭の1980円の浴衣を買ってしまったのです。
縫わないけど手を入れてちょっと高見えすればネタになるよね!って考えていたのですが、、、、
どっちがビフォーでどっちがアフターかわかりますか?
正解は前で手を組んでいるほうです。
今回、直した箇所は主に3ヶ所です。
①袖口と袖丸
②褄下と裾
③衿の中
寸法は直してません。プレタらしいフリーサイズでまったく私の寸法とあってないのですが、サイズを直すなら反物を縫ったほうが早いです。
①袖口と袖丸
ミシン目をほどいてくけました。
腕のいい職人さんの仕立てで細くくけてあるものがあります。袖口はよく見えるところなので細く均一にくけてあるとすっきりと見えます。
たまーに、生地幅がないからギリギリに細くしてあると思っている方がいらっしゃいますが、あくまでスッキリとした見栄えのための技術です。
袖の丸も少し大きくしました。プレタは5分の丸みが多いので小さな差別化です。
②褄下と裾
裾のミシン目は以外と全体の印象を左右します。
先日、ユニクロでデニムを買ったのですが裾がまつり縫いの商品でした。裾あげのメニューにはまつり縫いとミシンがあり、店員さんによるとまつりのほうがきれいめの印象になり、ミシン目はカジュアルになるとのこと。
浴衣ならなおさらミシン目は避けたいところです。
それぞれ部分的に見れば確かに改善されているのです。たぶん実際に会って見れば違いはあるはずなのですが、写真には反映されません。
むしろ写真で映えることが重要な時代なので袖口とか裾と問題ではないのかもしれません。
長くなったので後半に続きます。
後半では衿の改造、そして手縫い浴衣の存在意義を考えていきたいと思います。
つづく