ブログを書くのは久しぶりです。


季節の変わり目で体調がいまいちで、縫い物も捗らずブログが愚痴ばかりになってしまいそうなので自粛していました。


今日も裁縫箱を忘れて和裁教室に行くほどのボケ具合(2ヶ月連続)なのですが、今日のトピックは私の縫い物ではないがあるので安心して書けます。


先生に見せてもらったご自身で染め直した帯揚です。絞りも施してあります。




下の二枚は同じ染料をかけたそうですが、元の色が違うので全然違う色になってます。

こういった感じの絞り帯揚は本当に使いやすく、私の手持ちの数枚はヘビロテしているので持って返りたくなりました。

でも、ひねくれている弟子なので
「先生の着物は紺や青が多いので次は違う色でそめては」などと減らず口を叩きましたところ、

「長襦袢は緑にしたの」
と麻の長襦袢を見せてくれました。


どうやら私がサボっている間にたくさん古い着物や生地が持ち込まれ、引き取られていったようです。


和裁教室なので着物や帯にする人ももちろんいらっしゃいますし、洋服や鞄などもする方もいるので引き取り手も多いのですが、その麻の長襦袢は先生以外に引き取り手がなかったくらいボロボロだったそうです。


私がサボってだらだらとアマゾンプライムでアニメを見ている間、先生はほどいて洗って染めて縫っていたわけです。反省。




元の襦袢は柄があったようで、出来上がった襦袢の中を見ると柄が残っています。


裏返してありますし、上に着物も着るので「大入」と書かれてるなんてわかりませんが、「大入の長襦袢」とゆうなんだか景気のいい名前で呼ばれることになるでしょう。

そんなことを考えるとちょっと楽しいです。



古いお下がり着物やリサイクル着物にはたまに不思議に見えるものがあります。この襦袢がリサイクルの着物屋さんにあったら「昔の人は工夫して着てたんだね~」と盛り上がるかもしれません。



現代の生活には合わないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私はこうした工夫や楽しみは着物文化の一部だと思っているので、

生きた技術として残ってほしいと思っています。


私にできることは着物をほどいて縫って、その着物がまた、誰かがほどくことをおもい描きながら縫うことかもしれません。


そう思うと隠れるからといって適当な縫い方もできなくなるので一石二鳥かもしれませんね。