お教室の生徒さんのお知り合いとかご親戚とか着物を片付ける場合、ありがたいことにお教室に持ってきてくださる方がたまにいらっしゃいます。
まとめて処分したいのであろう場合はけっこうな量がある場合がありますが、ちょうどいい方にもらわれていきます。
不思議なものでどんな派手なものでも柄行のものでも合う人が持つと生き返るようです。
洗い張りをして着物に戻るものあれば、羽織にしたり帯になったりします。羽織にすれば八掛があまりますので他に着物についていたりします。
そんなお下がり着物でみなさんが遠慮した着物がありました。
それはピンクの小紋。
着ているのは私ですが、顔はプリンセスフィルターをかけたのでご安心を。
こちら、サイズがぴったりだったんですが、お教室で羽織るやいなや、
「そりゃー無理」とか、
「あと10年若ければね。」
とか正直で忌憚のないご意見を頂戴しちゃって。。。
このプリンセス顔なら問題ないんですけどね。
ほどいて羽織にすることにしました。
しっかりした生地で地紋おこしです。
羽裏は頂き物についていた羽裏、この着物についていた八掛はもう別の着物についています。
春先に着たいので春前に縫えばいいやと冬の間、先延ばしにしていたらあっというまに春が来そうではありませんか。
慌てて縫っています。
お教室で
「綺麗な色だね~」
と言って頂けるのですが
「綺麗な色と着れる色は違うの」
とも。
羽織ならOKと信じて縫っていますが、どうでしょう、、、プリンセス顔になりたい。
お教室での反応は正直なものですが、これがあるからこそお譲り着物が適所に行けるとも言えます。
この記事に際して言っておきたいことがあります。ピンクが若い色というわけでもありません。ピンクというくくりは大雑把すぎて「ピンクの着物は…」と語るには主語が大きすぎます。
まだ寒さはあるけど春めく季節には明るい色が着たくなります。着物はまだ冬ものでも明るい色の羽織を羽織るだけで気分も明るくなることでしょう。
桜が咲く前には完成させたいです。