褄下ってどこ?


褄下とは衿先から裾までの長さです。


身丈の半分が標準とされています。

私の身長(160cm)からすると

身丈 4尺2寸

褄下 2尺1寸

なのですが、


身丈 4尺1寸

褄下 2尺

で作っていました。


でもいろいろ試そうと少し変えてみました。



上から
2尺1寸
2尺5分
2尺

になります。他の寸法は全く同じです。
ちなみに素材は上からポリ、ウール、木綿です。

何故、褄下寸法を変えようと思ったか?


着方の癖で裾が短めになってしまっていました。

着物を羽織るとまず衿先を合わせて、その衿先を身体の中心に持ってきます。ちゃんと左右対象なら背中心が真ん中にきます。

褄下が短いと衿先を合わせたとき裾は当然、上がるというわけです。

そこで、2尺から2尺1寸にしてみました。

裾の高さは調節しやすくなりました。身長からみた褄下寸法の標準なので「足が短いから褄下が短い」疑惑は払拭された!と思っていました。

うっかりすると衿先が腰ひもがかからない


衿先に腰ひもがかからないことが多発しました。丁寧に裾を下げて腰ひもの位置を高めを意識すると大丈夫たのですが、ぼーと着てると腰ひもが衿先にかかりません。


裾から直さす衿先を無理矢理腰ひもにかけると褄か下がり裾が広がります。

褄下寸法の要は「衿先が腰ひもにかかるか」です。衿先がおはしょりから出るか出ないはお好みです。


「もしや、長くしすぎたのかも、、、」

「やはり私の足は標準より、、、」

としばらく事実と向き合わず2尺1寸で作ること一年、やっと2尺5分で作ってみたのです。


ジャストサイズは一瞬でわかる


褄下2尺5分の着物はまさしくぴったりでした。何も考えず裾も腰ひももいい案配になります。


体型や着方が変わったらまた変えるかもしれませんが、この2尺5分でしばらく問題なさそうです。


正直なところ、褄下の寸法でこんなに変わるとは思っていませんでした。

もし腰ひもが上前の衿先にかからず、腰ひもを仕方なく上にかけている方は見直したほうがよいと思います。


今回は少し見栄をはり、褄下を短くすることを悩んでしまったのですが、さっさと変えればよかったです。

お仕立ての際の申告はくれぐれも正直に。


結論は

褄下、意外と大事


*最初から鯨尺で通してしまって申し訳ありません。5分は約2cm弱です。