一つ前の記事で、クラシックコンサートに行った話を書きました。




司会は女優の杏さん。

知的で、品が良く、内面も外面も美しい方でした。


コンサートのプログラムに、「キッズマエストロ体験コーナー」というものがあり、会場から選ばれた2名の子供がステージに上がり、指揮を体験するという、見ている側もとても楽しめる企画でした。



2人の子供のうちの1人、5歳の女の子がステージで緊張して、立ち尽くして泣いてしまったのですが、杏さんはすかさず女の子の手を握りに行き、安心させるように跪いて言ったのです。


「おばちゃんといっしょに行こうね」


おばちゃん。

いつから、自分のことをそう呼ぶようになったんだっけ?


20代から30代にかけて、周りにあまり子供がいなかったのもあり、自分のことを「おばちゃん」と呼ばずに、かわしてきたような気がします。


今、40代になり、子供の友達などと関わることも増えてきたので、さすがに自分のことを指すワードが必要になって、「おばちゃん」と言うことも増えてきました。


それでも、なんとなく、照れくさいような、言い慣れない、すこし納得いかないような、不思議な気持ちになります。

自分の母親の友達に仲間入りしたような、変な感じというのでしょうか。



しかし。

女優の杏さんが、なんのためらいもなく、小さな子供を安心させるために、ご自分のことを「おばちゃん」と呼んで近づいて行った姿を目の当たりにして。



私が自分のことを「おばちゃん」と呼称することへのためらいは、吹っ飛びました。

なんとしょーもないことに、私は囚われていたのでしょうかネガティブ

今後は100%の納得を以て、自分を「おばちゃん」と呼ぶことにいたしましょう泣き笑い




杏さん

本当に素敵な方でしたドキドキ