前回→■流れ■⑩最盛期(8)衝撃の展開■2009.4.27-


4月28日。ついにその日を迎えます。

手術の予定も一応あるので、
朝から抜食。前日夜から水も飲めません。

唯一、服用薬だけは飲んでよかったので、
その水を大事に飲みました。

病院の朝は早く、6時には起きます。
朝、寝たきり状態の患者にはあったかいおしぼりが
配られ、それで顔を拭くのですが、
もう少し前にミトンは外れ両手自由なので
それで顔を拭き、

そして空腹に耐えながら
両親の到着を待ちました。

何か話したりしていれば気が紛れるので、
空腹を忘れられます。笑

とにかくおなかがすいて早くご飯が食べたかったです。(汗)


8時より少し前くらいに両親揃ってきてくれて、
洗濯の関係で当日になってしまった
弾性ストッキングを履かせてもらい。

8時25分ごろ、
担当医が顔を出しました。

「どうですか」と問うので、
一晩考えたことを丁寧に言葉にしました。


感染症のリスクや
せっかく残してくれた頭髪を失うのは嫌だし、
手術しなくていいのなら、しない方へ持っていきたい。

しかし、頭の張りは気になる。
今後放っておいてもあまりよくない気もする。

だから、シャント術の手術はしないでも、
他の方法で、どうにか水を抜くなり、
圧を下げることはしていった方がいいのではないか…
というようなことを話し、了解してもらえました。

「僕も可能性にかけていいと思うんです」
「ただ、」と言って、ここで初めて聞くことですが、
「水頭症は放っておけば意識がなくなります。」
「でも万一そうなったとしても、一刻を争うほど
急を要するわけではなく、ちゃんと措置できるので安心してください」

そしてもう一人医長の先生も入ってきて、
また外に出て二人で話し合ったりして、
結局、
その日、手術はしないことになりました。



手術をしない可能性もあるということで、
朝食は取っておいてありました。

やっと、ご飯です。
水頭症は不安もあるけれど、
とりあえず、食べられたことは満足でした(苦笑)


そして、ドレナージを抜いたことは
思わぬ福音ももたらしました。
そこから、急展開の回復劇の始まりです。

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明日をお待ちください。。