前回→■流れ■⑥最盛期(4)手術当日■2009.4.9


手術が終わればそれでいい、というものではありませんでした。

手術当日は痛みと痰とつばとで、あまり寝れず、
翌10日は日中少し寝たように記憶しています。

たしか10日の日中に、手術着からパジャマに着替えたと思います。
その日、右前方のおでこの脇から出したカテーテルを、
ドレナージの機器につなぎました。
その時、おでこのところを麻酔なしで縫われました。
相当痛かったです。

後々になって聞いたら、
おでこのところは肉も薄いし結局麻酔の注射針も
痛いので、どっちもどっち…という…
驚きと痛みで涙があふれました。
今でこそ、笑って話せる内容ですが、
当時は相当イタい話でした。

痛いと言えば、
傷口の消毒は毎日あり、
左後頭部の手術の痕は、そこから出した
カテーテルを抜いてから(術後2日くらい)も
何日か消毒しました。

イソジンやイソジンギャル(?)で消毒後、
清潔なガーゼをあて、その周りを
ばんそうこう(テープ)でふさぎます。
場所が場所だけに、消毒の前にそれをはがすとき、
髪の毛が持っていかれて痛かったです。
それで「痛いよりはまだね、、」といって
また少し髪を切りました。

医師は土日でも朝だけ来て、
毎日処置が必要な患者を看て、そしてお昼頃には
帰る、という感じでした。

もうひとつ痛いと言えば…
手術の時につける、弾性ストッキング
というのをご存知ですか?
足指からひざくらいまでを覆うストッキングで、
圧迫することによって血流を促すものです。
手術中、麻酔のせいで血が止まらないように、
つけるものなのですが…
筆者は、それを、手術前日の夜から
3週間くらいつけていました。なんと!

つまりはその間、寝たきりだったからということ
なのですが…
今から考えても、おそろしや…
筆者はリウマチも持っているので、
血流をよくするというより、逆に圧迫して
流れ悪くしてるんじゃないか?と思うような
このストッキング(実際にはそんなことないと思いますが)
大変でした。
でも、しばらくすると慣れるのですが。
慣れって怖いです。

まぁ弾性ストッキングを動き回れない時期に
外すことは少し無理があるのかな、というのも
やはり、術後数日間はベッドの上でも
自由に動けませんでした。

まず手術当日は身体抑制で動けないし
次の日以降も、手首からミトンに変わっても
抑制は続き、
それ以前に体が思うように動きませんでした。
自分で寝返りを打てるようになるまで
3~4日はかかったんじゃないかと思います。

その間もずっと、
痰とつばはひっきりなしで、
術後数日間、ティッシュを多い時で
1日1箱以上使っていました。。
2日目に、麻酔の鼻から喉へ入っていた管が
取れたので多少ましにはなりましたが、
全身麻酔はちょっと恐怖症です。

そんなこんなで4月中旬にさしかかろうとしていました。
入院から1か月、大きな獲物は倒したものの、
まだまだ不安な日常でした。

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