「つれづれ句日記」

2024/9/4(水曜)

陽も昇り/朝も靜かに/明くるには

薄靄(うすもや)に/南山(なんざん)見えぬは/如何(いかが)なる

朝からと/鳴くは虫の音(ね)/秋にへと

つくつくと/鳴くも間(ま)をおき/一二匹

まだまだと/残暑と言ふに/つくつくと

遠きには/あれに鳴くはと/あぶら蟬

来た来たぞ/観光特急/戻るには

颱風の/過ぎてや咲くに/百日紅(さるすべり)

夕べにも/陽の射し込むに/移りては

夕空に/一番星や/輝くに

家蜘蛛(いえぐも)の/何(なに)を捕らふや/動かぬは

夕空に/月を探すも/形(かたち)なく