「つれづれ句日記」

2024/8/21(水曜)

木の間(このま)より/夏の朝日の/輝くに

くま蟬の/鳴かぬに靜か/つくつくと

見上ぐれば/空に筋雲(すじぐも)/秋近き

否々(いないな)と/遠くに鳴くや/くま蟬は

おかしきや/蟬や鳴かぬに/晴れてもと

昼前に/蟬も休みを/取るやらむ

空見れば/夏雲ならず/秋の雲

揺れ動く/木々の枝葉(えだは)の/秋なるを

鳴き始む/濁声(だみごえ)なるや/あぶら蟬

また記(しる)す/みんみん蟬の/鳴けばとや

午後に鳴く/つくつく法師/みんみん蟬

湧き出(い)でて/入道雲の/もくもくと

雲行(くもゆ)きの/妖しくなりぬ/夕暮れは

雲乱れ/雷鳴轟(とどろ)く/夕べかな

木(き)の蔭に/月の出(い)づるを/見るにもと

月見ずに/十六夜(いざよい)なると/思ふにも