「つれづれ句日記」

2024/6/18(火曜)

雨上がる/夜中(やちゅう)に激しと/降るにても

雨上がり/洗はれたるや/南山(なんざん)は

また今朝も/高く鳴くなり/鶯(うぐいす)は

晴るるにと/緑の山や/水色の空

春分に/夏に向かふや/三月(みつき)にも

青き空/浮かぶは流る/白き雲

鳴き続く/晴れて嬉しき/鶯も

暑げにも/風の吹けばと/涼しきに

愈々(いよいよ)と/凌霄蔓(のうぜんかずら)の/咲く頃と

朱(あか)き花/凌霄蔓や/咲き始め

夏祭り/稽古に余念(よねん)/なきにはと

川蟬(かわせみ)と/赤翡翠(あかしょうびん)の/姿をと

夕暮れに/また鶯の/鳴き来(きた)る

夏至間近/夕陽照らすに/輝くに

鎌倉も/大雨降りて/大鳥居(おおとりい)

千葉駅も/変はらず景色/見ゆるにと

箱根もと/小田原駅も/大雨に

よふ行(ゆ)くに/小田原駅に/天守見る

馴染みある/駅や周りの/変はらずに

網戸にと/またかめ虫の/張り附くは

殊更に/十一日の月/明るきに

朝までの/雨に洗はれ/月照るは