「つれづれ句日記」

2024/5/29(水曜)

きのふとは/打ちて変はりて/空晴れて

朝日もと/輝くばかり/四囲(しい)照らし

朝見るに/残る月はと/白きにて

晴れたれば/早速(さそく)に鳴くや/鶯(うぐいす)は

鶯の/声を聴けばと/時の気に

枇杷の樹も/鈴生(すずな)りなるを/見てはとて

柳川も/色とりどりの/花菖蒲(はなしょうぶ)

藤躑躅(ふじ・つつじ)/終はるや次と/菖蒲(あやめ)かな

躑躅(つつじ)がと/咲けば思ふに/箱根(山のホテル)をと

真夏にて/山のホテルも/躑躅(つつじ)なく

快晴に/鶯も鳴く/高らかに

また部屋に/緑かめ虫/動きては

確かにと/かめ虫見掛くや/意を注(そそ)ぎ

確かむに/安心(あんじん)するに/平靜(へいせい)に

列車行(い)く/音する度(たび)に/立ち上がり

晴れ渡り/明るき空や/雲なきに

また鳴くに/昼に来(きた)るや/鶯は

鳴く姿/見るに鶯/枝々を

近きにと/鶯鳴くに/声高く

暮れゆくや/早くも夏を/思はせて

木の間(このま)より/見ゆる月はと/下弦かと