「つれづれ句日記」

2024/5/20(月曜)

雨降ると/聞くに此処(ここ)はと/晴るる朝

明けてはと/うららかなりと/そよぐ風

南山(なんざん)に/霧(きり)や懸かると/九合(きゅうごう)と

沖縄に/鳳凰木(ほうおうぼく)の/真紅(しんく)にや

また巡る/早くも過ぐに/週明けて

時移り/立夏も過ぐや/小満(しょうまん)と

何故(なにゆえ)と/南山靄(もや)に/覆ふとは

数へては/去年(こぞ)の冬至に/五月(いつつき)と

南天(なんてん)の/白き蕾の/今年もと

晴るるにも/薄日なりとや/葉もそよぎ

音するは/雀の叩く/硝子窓(ガラスまど)

鶯の/昼に鳴くにも/また響き

燕(つばめ)飛ぶ/我が身掠(かす)めて/勢(いきお)ひて

暮るるには/雲の覆ふて/如何(いか)なると

また来るに/この夕暮れに/鶯は

鳴き響く/鶯の声の/悲しきや

早くもと/山椒の實の/採るるはと

やふ見るも/城の遠景/思ひ出の

川近く/天守ありとや/坂の道

雲あれば/十一日の月も/見えまじや