「つれづれ句日記」

2024/5/12(日曜)

夜の雨/上がるも雲の/覆ふては

今朝も鳴く/鶯(うぐいす)のみの/声のして

今やむも/まだまだ雨の/降るといふ

草木生(お)ふ/奈良の春日(かすが)の/林には

一重(ひとえ)八重(やえ)/奈良の山にと/咲く櫻

垣間(かいま)見る/春日大社の/社殿をと

鳥取に/やまと蜆(しじみ)の/大きには

何処(どこ)で鳴く/蛙(かわず)や近く/林にと

雨降れば/南山(なんざん)とても/霞むには

靜かにも/鶯のみ鳴く/夕暮れや

まだまだと/降るに雨がと/暮るるにも

惜しむらく/三日月見えず/雨模様

古来(こらい)にと/催す賀茂(かも)の/競ひ馬(きおいうま)

京にては/護王(ごおう)神社や/(猪)の子餅

早春に/食すなるやと/椿餅

札幌と/広島松山/路面(電車)あり

歩くをと/見るに岩場の/城ヶ島(じょうがしま)

鮪(まぐろ)をと/降りる三崎(みさき)の/港にて

花咲くや/春夏秋冬/奈良の里

一面の/れんげ(蓮華)草には/櫻揺れ

川辺(かわべ)にと/黄菖蒲(きしょうぶ)咲くに/鷺の飛ぶ

稲植えて/水張る田にと/いもり居て

朱(あか)き陽の/落ちて懸かるは/眉月(まゆづき)や

甘樫(あまかし)の/丘にひそりと/咲くゆりに

赤染むる/田圃(たんぼ)の畔(あぜ)の/彼岸花