こんばんは、ジュリアン・アレクサンダーです。
巨人の沢村投手の離婚、驚きましたね。
さて、今年もあそこに行ってきました。
2年連続、春の宇和島遠征です。
色々な場所に行きたい。
若い頃は強くそう思っていて、あちこち行くのが楽しみでした。
今ももちろんその気持ちはあるんだけれども、最近は、馴染みの場所を作って
習慣的にそこに行く、という行為へのモチベーションが強くなってきました。
おじさまたちが、別荘を持ったり、行きつけの飲み屋を作るのも、
おばあさまたちが、かかりつけの病院を作るのも、
野球選手やロックミュージシャンが各地に現地妻を作るのも、
そういうことなのかもしれませんね。
さて、金曜の夜21:00に吉祥寺に集合して6人で出発です。
今回も車で行きます。



しまなみ海道を通り、尾道から今治を渡って四国に上陸するルートです。

宇和島についたのは土曜の朝11:00頃。

今回宿泊するのは、ジュリアンがずっと目をつけていた「木屋旅館」です。

ここに泊まりたくて仕方なかったのです。
長旅の疲れを癒すべく、旅館の隣にある良い感じの
喫茶店あんどう(通称:アンドリーナ)で休憩です。




さあ、さらに1人合流して7人になり、いざ昼食へ向かいます。
今回、東京からわざわざ予約していったお店へ。
楽しみで仕方ありません。
海沿いに建つ1軒の漁師小屋。

此処こそが、秘境「いかだ屋」です。
店主の漁師、芝磯美さんが釣り上げた穫れたての魚介を思う存分堪能します。
鯛の塩釜焼。

ひおき貝とサザエ(バカうま!)


真珠貝の貝柱(初めて食べた!)

ウニ(動いてる!)

めちゃめちゃ美味かったです。
もうここ本当最高なんだから。
うまく説明できないから、みなさん、兎に角、1度行ってみてください。
すいません、本当。
写真はないけど、ジュリアンは、かわはぎの刺身の肝が最高だったなー。
あと、黒アナゴもうまかったなー。
高品さんは、特にウニがお気に入りだったみたいですよ。
他にも、じゃこ天とか漁師汁(うどんみたいなやつ)とか、焼おにぎりとか、
本当、絶対食いきれない量のご馳走に完全にギブアップです。


この日は朝からものすごい暴風雨でしたが、いかだ屋に着くと
突如天気が落ち着きました。幸運。
海からの風が心地よい。


芝磯美さんとパシャリ。

ちなみに芝磯美さんの来ているセンス抜群のトレーナーは、
鳥羽一郎氏からいただいたものだそうです。

もう本当これでもかというくらい食って飲んで(飲み放題です)、
それでも食いきらなかったので、残った鯛や焼お握りをタッパーに入れて
旅館に持ち帰ります。
絶対また行くからね!


昼食後、宇和島随一の景勝地、「遊子水荷浦の段畑」を見に行きます。




すばらしいじゃねえか!
さあ、木屋旅館へ。

この木屋旅館、明治44年に創業して、犬養毅とか司馬遼太郎とか五木寛之とか
名だたる著名人から愛された老舗旅館なんですが、建物の老朽化もあって
平成7年に廃業して、しばらくは使われずに保存されていました。
それを、創業100年を契機に再生しようというプロジェクトが興り、
昨年4月に再オープンしたということなんです。










めちゃめちゃお洒落で素敵な旅館でした。
そして、それをなんと1棟借りきりで宿泊するというわけです。
今回僕らは7人で泊まったので、1人あたり8,200円くらいで泊まったわけです。
夕食はつきませんが、こんなあり得ない価格で、こんな贅沢して、本当申し訳ないです。
「今まで生きてきた中で、一番幸せです」 (by岩崎恭子)
夜、鯛をつまみに、たらふく酒を飲みます。


酔い覚ましに、和霊神社まで夜の散歩に出ました。


和霊神社、素晴らしい神社。
翌朝、ぶらっと宇和島をうろつきます。


商店街。

喫茶店。

今年も、僕の敬愛するあの方の家の前で。申し訳ないです。

宇和島城がちょっと見えますね。

さあ、いよいよ今回の旅のメインイベントに向かいます。
そうです。

闘牛です。






最高。
今場所のベストマッチは、「荒神7」VS「でんきやみっちゃん号」の関脇対決でしょう。
体格差が大きく、形勢不利と思われた小俵の「でんきやみっちゃん号」が勝利した瞬間、
宇和島市営闘牛場内のボルテージは最高潮です。
結びの一番、6連続防衛中の大横綱、地元の英雄「坂周」が、
沖縄からの新参者「曵龍號」に敗れてしまいます。
この「曵龍號」、沖縄の牛で、去年の夏に行われた全国闘牛大会に
「百獣王」という名前で出場していたのですが、
それを見た宇和島の三曵さんが買い取って「曵龍號」として宇和島でデビューさせたのです。
言ってみれば、元浦和レッズのブラジル人サッカー選手「エメルソン」が、
金に目がくらんでカタール国籍を取得してカタール代表に入った事象と
極めて酷似しています。
これは物議を醸し出します。
敗れた坂周。

切ない光景です。
負け知らずの大横綱が、ぽっと出の沖縄牛にまさかの敗戦。
この日の夜の、宇和島市民の気持ちと言ったら…
筆舌に尽くせません。
さあ、きさいや広場でお土産を買い、お世話になった宇和島にも別れを告げます。

ありがとう宇和島。
また来るよ!

途中、宇和島と松山の間くらいにある素敵な街、内子に寄ります。
内子座。

セルフタイマーテクニックに磨きがかかってきました。

蕎麦屋さん、建物も蕎麦もとても良かったです。

いい街でした。



帰りは淡路島を通り、神戸の夜景にうっとりし、暴風の新東名を抜けて東京に帰ります。
早朝の東京は、昨夜までの荒天が嘘のような、青空。
コメダコーヒーで旅のフィニッシュ。



ありがとう宇和島。
また行くよ!
ジュリアン