こんばんは、ジュリアン・アレクサンダーです。
12月の島根旅行、続きです。
<<2日目>>
この日は行っちゃいます、あそこに。
石見銀山に行っちゃいます。
温泉津から車で30分くらいで着きます。
一般の車は世界遺産センターまでしか行けないので、そこからはバスで大森まで行きます。

<石見銀山>
乗車するなり、バスの運転手さんから「一番効率の良い回り方、教えちゃってもいいですか?」という非常に恩着せがましいアナウンスを頂戴しましたので、ありがたくその教えどおりに石見銀山を回らせていただきました。
まずは、この五百羅漢から始まります。
銀山で働いていて亡くなられた方の供養や、労働者の安全のために発願されて作られたそうです。

さあ、始まります。

まずはバスの運転手さんのアドバイスどおり、公園の入り口で500円を払って音声ガイドを借ります。
あいにくの雨降りだったんですが、そこまで気にならない程度だったんで構わず散策をします。

まずは銀山柵内をまわります。
(銀の採掘場の中一帯を「柵内」と呼びます。)
これは清水谷精錬所跡です。

階段状の構造が見事ですね。
石見の銀採掘が完全に尻すぼみになってしまった明治時代に、藤田伝三郎という関西の金持ちが銀山の再興を目指して作った巨大な精錬所が、この清水谷精錬所です。
当時の最先端技術をもって巨額の投資の下で完成した清水谷精錬所ですが、品質がしょぼく、採算が合わず、なんとわずか1年半で操業中止となりました。
藤田、完全にやっちゃいましたね。

これは安養寺というお寺ですね。
銀山労働者から厚く信仰されていたお寺だそうで、本堂の中の天井には見事な竜の絵があります。

さあ、銀山散策で一番の盛り上がりどころ「龍源寺間歩」です。

間歩は「まぶ」と読みます。
江戸時代、採掘操業の場所を「山」、坑道を「間歩」と呼んでいたそうで、石見銀山には、大小含めて500以上の間歩が確認されているそうです。
この龍源寺間歩は、代官所直営の間歩で、その中でも「五か山」と呼ばれたものの1つ、いわば名門の間歩です。
さあ、中に入ります。

ノミの跡なんかが当時のまま残っていて、ちょっと興奮します。

雨は降りしきりますが、散策を続けます。
今おれは島根県にいる。
そう感じずにはいられませんでしたね。

ここは、名前は忘れてしまいましたが、銀山の守護を祀るありがたい神社です。


名前はわすれてしまいましたが、とにかくここがありがたい神社だということはひしひしと伝わってきました。
僕らは歩いて散策しましたが、こんな感じの観光タクシー(というよりトゥクトゥクですね)で回っている人もいました。

いい感じの遊歩道もあるし、全然余裕で歩けるの距離なんで個人的には徒歩での散策をオススメしますが、この日みたいに雨のときなんかはトゥクトゥクでまわるのいいのかもしれませんね。
銀山周辺の家々は、当時の面影を強く残しています。

素敵ですね。
これは、山根先生の碑です。

この山根先生がすごい人なんです。
大正15年に旧制大田中(現大田高校)に赴任した青年教師、山根俊久氏(当時31歳)。
当時は誰も行くことなく、その歴史的価値すら定かではなかった荒れ果てた石見銀山跡を、山根青年は毎休日歩き回ったそうです。
調査・研究に没頭した山根先生は、ついに昭和7年「石見銀山に関する研究」という一冊の本にまとめ、自費出版します。
これが、石見銀山の基礎文献として後世に伝わっていくわけです。
今日の石見銀山が世界遺産になっているのも、山根先生の存在あってこそと言っていいでしょう。
これは、大森幼稚園ならびに大森小学校ですね。


大森小学校の生徒たちは、「石見銀山遺跡愛護少年団」として石見銀山の保護者ならびに歴史の伝播人として成長していくわけです。
途中、たぬきフリークのお宅を発見。

どこで売ってるんでしょうね。

個人的には野球してるやつが一番お気に入りです。
よさげなカフェがあったので昼食休憩です。

僕はハヤシライスを食べました。

さあ、昼食後、大森の古い町並みを歩きます。



非常に整備されていて、きれいな道です。
代官所が置かれたこの大森の町は、銀山採掘が盛んに行われていた当時は大変な賑わいを見せていたそうです。


素敵な店もたくさんあります。



コーヒー休憩です。


ここはイタリアのカリアーリ社というエスプレッソ屋の日本総代理店だそうです。
お店の人が非常に熱心に説明してくれましたが、いまいちその凄さがわかりませんでした。
ただ、間違いなくとても美味しかったです。

非常に良いイキフンのお店でした。
ぜひ皆様、日曜の昼下がりにでも足を運んでみてください。
その後もぶらぶらと大森を散歩します。









いやあ、楽しかった。
世界遺産とは思えないほどに人がまばら。
3連休の初日にも関わらず、僕らを入れても観光客の数は両手で収まる程でした。
でも、行ってみて石見銀山の素晴らしさがわかりましたよ。
石見銀山やその周辺遺産の価値そのものというよりも、これらを後世に残していこうという人たちの思いがすごく伝わってきて、その「残そう」という意思こそが石見銀山の価値なんだろうなーと思いました。
トイレにもお殿様ですね。
なぜかよくわかりませんが、この旅で僕は信じられないくらい頻尿でした。

石見銀山、事前に想定していた100倍くらい感動しました。
(正直、完全になめてました)
石見銀山を後にし、2日目の宿泊地、玉造温泉へ向かいます。

道の駅、湯の川で休憩。

車を走らせ約2時間で玉造温泉に到着。
無事、本日の宿に到着しました。


続きはまた。
それではごきげんよう、おやすみなさい。
ジュリアン