自分が、深刻な病気になるなんて、

微塵も思っていませんでした。


6月に入ってから、

お腹に膨満感を感じ始めたんです。

私は、生まれて一度も
便秘になったことがなかったのですが、
お通じの様子も違っていました。


だんだん歩くのに、
腹部の重さを感じて、
苦しくなりました。


さすがに、
「おかしい!」
と思い、仕事帰りに
かかりつけ医院に行ったら、
休診日でした。


仕方なく、
昔、かかりつけだった内科に行きました。

変な話ですが、
患者さんがいなくて、
私が来たことにも気付かず、
受付の人に、お金のことで
医師が怒鳴りちらしていました。

そのイライラ感情のままで、
妙な診察をされました。


「便秘だから、よく歩いて。」

「歩くのが困難になったから、診察にきた。」

と言っても、聞く耳持たず。。。


診察台に横になったら、
突然、激しい咳が出始めました。


結局、
便秘といいながら、
胃薬を処方、

あと、軽い咳止め錠剤をもらいました。


これが、
水曜日の話です。


言われたとおり、
薬を飲んでも、
一向によくならず、
土日のうちに、胃がぽっこり出てきて、
咳も一段と激しくなってきました。


月曜日、出勤しようとしたら、
母親から、病院に寄るように言われたので、
いつものかかりつけ医院にいきました。


触診だけで、大慌てで
エコーと胸部レントゲンを
撮られました。


「おなかがパンパンです。」

「左の肺が、真っ白です。」

「紹介状を書くので、
すぐにタクシーで
総合病院に行ってください!」


こんなことになるとは、
思っていませんでしたので、
職場も半休しようと思っていたのに、
1日お休みをいただく電話をしました。



かかりつけから、
「肺のほうを先に診てもらってください。」

と言われたので、
呼吸器科にいきました。



「胸水ですね。」

「いくつか種類があるけど、
一番軽い結核性胸水と思う。
1ヶ月入院ね。」



というわけで、
緊急入院となりました。


入院して、外来とは違う医師が
主治医になり、
胸水を何度かに分けて、
出したところ、

3リットルも出てきました。


そこに、細胞腫瘍が混じっていたのです。

約1週間、大至急扱いで、
いろんな検査をされました。

正直、
「どうして私が、こんな検査を!?」
と思っていました。


結果、発覚・告知されました。



告知翌朝から
血液内科のクリーンルームに移され、
化学療法が始まりました。


私にできた腫瘍は、
お腹だったので、
自分で触って気付くことは、
無理でした。
痛みもまったくなし。

しかも、寝汗などの症状も
まったくありませんでした。


で、ステージ4になっていました。


こんな感じで
症状が出始めてから、
病名確定までは、
超スピーディーでした。


あまりに突然過ぎて、
仕事のこと、愛犬のことなど、
頭の中をぐるぐるまわっていました。



なんだか、長い夢を見ているようでもありますね~。