今回も英語に関係ない話です。

ピエールジャネ著、松本雅彦訳の『解離の病歴』読み終わりました。いや、もう本当に面白い。

症例研究なので事実の固まりであるのに、フィクションより面白いし、事実であるからこそ病態を通して分かる、個人の人生の軌跡が深い...!!


そして、いくつかの症例研究を読み通して、先生がいかに患者から信頼されているかが垣間見られて尊敬します。部外者の私すらもジャネ先生は信頼できる先生だと盲目的に断言できます(笑)。

先生が生きていたら会いたかった...。

ここからは症例研究の中で印象に残ったものをいくつか。

・この当時から既に「悪魔が憑く」という妄想は精神疾患の一種と考えられていたこと
・ヒステリー性発作から夢遊病状態へ移行させて治療させている、しかもそれが多くの症例で見られること
・大ヒステリーを起こしている時ほど催眠や暗示にかかりやすく、病態が改善されるとかかりにくくなること
・ジュスティーヌ家系の驚くべき幼児死亡率(46人中34人、70%を超える)

知らないことだらけで読み進めていて面白いです。知的欲求が満たされる感じがする!(大丈夫か?)

大学の図書館にあるジャネの本は読み終えてしまいましたが、ほかの本は愛知県図書館に多くあるようなので、ぜひ大学生のうちに全て読破したい。お願いお願いお願い

私は研究者でも医者でも患者でもないので、精神疾患の基礎知識ゼロですが、読み物として面白いです。

悪魔といえば、キアヌ・リーブス主演の映画「コンスタンティン」を最近見たのですが、とても面白かったです。グロいのであまり見ることができなかったという意見も多々あったみたいですが。私はある程度平気なので見ていてそこまで不快にはならず、ワクワクの方が大きかったです。しかも、とにかくキアヌ・リーブスがかっこいい。授業では最後まで見られなかったので、自分で借りて見たいなあ。

今授業で軽く触れたエミリーブロンテの「嵐が丘」も読んでいて、そちらも登場人物が魅力的でとても面白いので今日下巻を買いに行こうかなと考えています。

卒論の逃避でたくさん本を読んでいますが、嵐が丘の下巻を読み終えたら本を読むの禁止して、卒論に集中します。ショボーン