フレンズ(裏コイバナ)Ⅲ゚・:,。☆ | ☆。,:・゚ジュリアの好きにやっちゃって゚・:,。☆

フレンズ(裏コイバナ)Ⅲ゚・:,。☆

・・・つづきです。


2002年(平成14年)9月下旬。

私は女友達、親友から回答を迫られていた。


私は高校の時、後輩の女の子からラブレターを貰った事がある。

中学・高校ではよくある事だと思う。


適当にはぐらかした。私にはそんな感情は全くなかったし、

後輩の子もレズでもバイでもなかった。


でも、今回は違う。エリの目がそう言っている。

私の感情も、その時とは全く違っていた。


私は、エリのことが好きだ。しかも「Love」の好きだ。

エリの言葉はキツイけど優しさが好き。自分がどんな状況

だろうと人を嫉んだり恨んだりしないところが好き。

自分で引っ張って嫌な事も先頭に立ってやるところが好き。


そして、彼女の少し翳のある横顔は、ゾクッとするほど綺麗だった。


私もエリも、この時すでに男を知っていた。

そしてこの時、2人共彼氏と呼べる存在の相手がいた。


私はこの時、彼とお茶や食事をし、SEXするよりも、エリとお茶を

して肩を寄せ合っているほうが好きだった。


ジュ 『好きよ、エリのことが大好きだよ』


エリの目をじっと見ながら言った。

エリも、もう笑っていなかった。


そして、私の肩に頭をのせ直して・・・


エリ 『よかったぁ、嬉しいよ。あたしもジュリのことが大好きだから』


エリがそのままの体勢で顔を少しだけ動かして、目だけで辺りを

見回してるようだった。


平日の午後3時過ぎという、中途半端な時間のせいもあり、店は

空いていた。


客はチラホラいたが、仕切りの曇りガラスに遮られ、

誰の顔も見えなかった。


こちらから見えないと言う事は、向こうからも見えないということだ。

うろついている店員もいなかった。


エリが何を考え、何をしようとしているのかが読み取れた。


彼女の顔が私の肩から離れ、向き合ってキスをした。

とってもフレンチなキスだった。


すぐに離れ周りを見回し、またキスをした。

今度は、彼女は舌を絡めてきた。私も返す。


”あぁ、うぅん”吐息が漏れてしまう。

お互いに腕も取り合っていた。


離れるまで永く感じた。でもたぶん5秒くらい。


エリのルージュ・グロスの感触と香りが、私の唇に残った。

きっと同じように彼女にも残っただろう。


ジュ 『ふふふっ、ねぇ、私の唇変じゃない?』


エリ 『・・・ふっ、うぅ~ん・・・ちょっとね。あたしは?』


ジュ 『そうねぇ、・・・ちょっとね』


お互いに鏡を見ながら、笑いながら直した。

私達の初キスはファミレスだった。


エリ 『ねぇ、ジュリ。あたし家を出ようと思うの』


ジュ 『ひとり暮らし。っていうこと?』


エリ 『うん、伯父さんがね、母方だけど。家を出て真剣に

勉強したほうがいいんじゃないかっていうの。少し援助も

するって。あたしもそうしたいの。』


ジュ 『いろいろ問題ありだもんね。いいんじゃない』


エリ 『でもね、そんなに世話にもなれない。援助だってそんなには・・・

だから、もっと割のいいバイトをしようと思うの。』


ジュ 『・・・夜・・・ということ?』


エリ 『・・・うん』


ジュ 『私もしようかなぁ~』


私はもう自分の才能の限界に気づいていた。人一倍勉強しなければ

学位はおろか、卒業だって怪しい。


かといって、遊びや恋愛だってたくさんしたい。親の負担もなるべく

少なくしたい。


時間もほしい。お金もほしい。・・・少ない時間で多くのお金を稼ぎたい。

ファーストフードのバイトでは埒があかなかった。


実際、その手の求人を見てたりしていた。


エリ 『えっ?』


ジュ 『この前言いかけたことは、そのこと?』


エリ 『・・・うん』


ジュ 『私が反対すると思った?』


エリ 『思った』


ジュ 『普通なら反対よ。でも、私達は与えられた環境の中で、

やりたいことの為に、もっともいい方法を考えなくてはいけないわ。

余裕なんてないんだから。それには、嫌な事やリスクは増える

かもしれない。でも、やらなければ自分の理想に近づけないわ』


エリ 『ジュ・・リ』


めいっぱい虚勢を張って言った。いつもは私達を引っ張る強気

のエリが、少し弱気になっていた。


彼女が私のどんな言葉を望んでいるかが、手に取るようにわかった。


ジュ 『お金も時間もほしいよね。やってみますか?自信は?』


エリ 『まあ、ね』


ジュ 『私はあるわよ』


エリ 『ありがとう、ジュリ』


気がつくと、周りにお客が増えていた。

あの時しかチャンスはなかったのだ。


ジュ 『もう行かないと、バイトに遅れちゃう。やめることも言わないと』


エリ 『あたしもちょっと早いけど行くわ』


一緒に出て、駅で別れた。


ジュ 『また明日ね』


エリ 『うん、明日。頑張ってね。疲れてない?』


ジュ 『大丈夫よ、エリだって・・・頑張って』


エリ 『了解』


別れ難かった。明日にはまた会えるのに・・・

十数時間がとても永く感じた。


バイト中も帰宅しても、眠りに落ちるまで、ずっとエリのことを考えていた。


・・・つづく。