恋バナ☆ずっと②前から好きでした。(9-24)
・・・つづきです。
Ⅹさんをマンションから少し離れた通りで待っていた。
すぐに彼のシルバーMのアウディA6 アバンテ クアトロが見えた。
すでにウインカーが点滅してる。
スーッと私の前で止まり、彼の笑顔が見えた。
その笑顔にときめく私がいる。アウディに乗り込み、
「おはようございます。すみません、来ていただいて」
「おはようございます。いえ、普通でしょう(笑)」
「車がこの前よりもピカピカですね。素晴らしいお車で!」
「車は詳しくないのですが、洗車は好きです。ジュリアさんは詳しいですよね?」
「車は好きです。ドイツ車でアウディ。しかも、ステーションワゴンを選ぶ人も
好きですわ!ははっ」
「セダンは好きじゃないんです」
「私もセダンはあまり。アルミはアウディの標準のものですか?」
「ははっ、いきなりマニアックな質問がきましたね。いじってないですよ」
「ごめんなさい(笑)気になるんです。足回りが。インチアップするともっと
カッコよくなりますよ。確かアウディなら18インチにすれば、40の245という
タイヤが履けるはずです・・・すみません(笑)」
「あはははっ、すごいなぁ、インチアップくらいなら僕にもわかりますが。
ジュリアさんは大きなバイクにも乗るんでしょう。見えないなぁ~」
いやでも翔を思い出した。
「デートにヘルメットはかぶってきませんものネ」
「ははははっ!インチアップは考えておきましょう」
「タイヤのエアーは高めにして下さいね。少ないと段差でホイールを
やってしまうことがありますから(笑)」
「はははっ、了解しました。」
「今日は秋川の方に、庄屋造りの焼き物のお店があるのですが、
食事はそこでいいですか?」
「どちらでも。お任せします。・・・あっ、黒茶屋というお店ですか?」
「ご存知でしたか」
「友達と一度行ったことがあります。好きです。江戸時代みたいですよね。
でも高いですよぉ~あそこ」
「それならよかった。たまにはいいでしょう」
少し遠回りのドライブをし、『黒茶屋』で食事をして車を走らせた。
彼が少し無口になってきた。
私も最初から、今日は・・・と思っていた。
ていうか、この前から私のほうが少しイラついていた。
このような空気は確実に読める。勘も働く。
この能力を他に活かせないものだろうか?(笑)
奥に進んでいくと、その手のお城の看板が増えてきた。
無口になった彼が、私のほうに不安そうな顔を向ける。
空気を読めないふりして、とぼけることも出来るのかもしれない。
私は不安そうな彼の顔を見ながら、まばたきと共に小さくうなずいた。
前にもあったようなシーンだった。
・・・つづく。