恋バナ☆ずっと②前から好きでした。(7-22) | ☆。,:・゚ジュリアの好きにやっちゃって゚・:,。☆

恋バナ☆ずっと②前から好きでした。(7-22)

・・・つづきです。


全員が集まり、私はすぐに、この合コンに来たことを後悔した。

相手が気に入らなかったのではない。


極端に言えば、相手は猿でもよかった。


同じ年頃の男性を目の前にして、翔を思い出してしまった。

その点で言えば、猿のほうがよかったかもしれない。


翔とは、私の希望でAIR MAILの交換をしていた。手紙は残る

ので好きだった。


前の日翔から、帰国が一ヶ月ほど延びると国際電話をもらった

ばかりだった。


私は、食べることとワインを飲むことに没頭することにした。

そのほうが、少しは来た意味がある。


相手の男性の中に1人、少し年上の人がいたが、

そのⅩさんは、ほかの4人から先生と呼ばれていた。


Ⅹさんは、この合コンの幹事で、結婚しているし、保護者みたいな

ものだから自分のことはあまり気にしないでくれ、と言っていた。


私は全員から話しかけられたが、私のノリが悪いのを察してか、

必然的にⅩさんと会話する機会が多くなった。


彼の話は仕事上のクライアントから芸能人の話まで、とても面白かった。

話し方も上手いし、今風の笑いだった。当然頭もいいのだろう。


話題の人をバカにするような笑いではなく、スマートで紳士的だったし、

私に対しても失礼な言動は一切なかった。


ワインに少し酔っていたこともあり、私も饒舌になってしまった。


「うちの会社に来たことがあるとおっしゃってましたけど、何か

問題でもあったのですか?


「それはお話できませんけど、問題はないです。参考までに

伺っただけです。でなければ合コンなんてお願いしませんよ」


「失礼ですけど、先生はお幾つなのですか?」


「ジュリアさんまで先生はやめてください。彼らには、少しは教えて

いることもあるので。今年で30になってしまいます」


「奥さんにはナイショなのですかぁ?この合コン」


「言ってありますよ。『後輩達に少し出会いの場を作ってあげないと』

って言って。ジュリアさんは、あまり乗り気がしてないみたいですね」

「ははっ、飲みに来ました。人数合わせで。

奥さんに信用あるのですね。おモテになるでしょうに」


「モテることはないから、信用は少しあるかもしれませんね」


「ダンディだし、お仕事上地位もある。モテないですか?

信用がなければ奥さんが許さないでしょうね。

お子さんはいらっしゃらないのでしょう?」


私は酔うと、少し男性を持ち上げてしまう傾向がある。これは前から、

エリ達からも『気もない男にそんなこと言うのは勘違いされるから

やめなさい』と、よく言われた。悪い傾向である。


「子供がいるとダメですか?」


「浮気なんて、お子さんがいなくてもダメですけど、いたらなおさら

ダメでしょう。どっちにしろ、私は考えられませんけど」


私は、なぜかⅩさんには子供がいないと思い込んでいた。

おそらく独身だと嘘をつかれていても信じただろう。

そんな雰囲気だったのだ。


その席をお開きにして、2次会に行った人達もいたが、私は失礼した。

何人かに電話番号やアドレスの交換をと言われたが、全て断った。


Ⅹさんは、私に電話番号もアドレスも聞かなかった。


彼は、人数合わせに来た私に申し訳ないからと、私の分を彼が

支払うと言ったが、そんなことをしてもらう筋合いはないので、

断って自分で払った。


その後、何日か経って、Ⅹさんをうちの会社で見た。


・・・つづく。