びっくりした顔で
「あなた、日本人?」
と上品そうな口調で聞いてきたが、、

私ってそんなに日本人に見えへんの???


「はい、日本人です」
って言ったら、嬉しそうに

そ~ぉ、この辺ゼンゼン日本人いてないのよ
珍しいわね~

そ~ぉ、
ま、ま、ま
座って、お菓子でも食べて、ほら、

ってクッキー出してきてくれた。


定年されてかれこれもう何十年、ご主人も他界されたらしく
ベイの反対側に住むお嬢さんの近くに引っ越そうかと思って
家を売りに出しているそう。

だらだらと話をしてたら、なぜか私の仕事の話になった。
大学で学んだことと全然関係の無いことを今はしてるんです、って
言ったら。

「あなた、もったいないわよ。
転職しなさい。
良い会社はいっぱいあるのよ。
あなたのことを大切にしてくれない会社で働くのはよくないのよ。
Loyalty なんて忘れてしまいなさい。
もっと、あなたの価値を認めてくれる会社が絶対にあるから。」

私は、今の会社で扱いがひどくてイヤだとか
会社の文句なんて、一言も言ってないのに
なんで分かったんやろ???

もろ、びびったけど。

でも、彼女のアドバイスを聞きながら
涙がでそうになった。
ホンマにそうおもう~~~って。


彼女は最初私が勝手に想像してたような
「一人で寂しく暮らしてるおばあちゃん」
じゃあ、ぜんぜん違った。


ひとつ芯が通ってる
私なんかよりぜんぜん人生楽しんでる感じやった。
(私なんかと比べるのは恐れおおいか)
年の功というのか、全てのことを悟ってるような、


結局寂しいのは私なんだなって思わされて、
彼女から沢山のパワーを貰って彼女の家を後にした。

「いつでも、いらっしゃい」

私もいつかこんなおばあちゃんになれるんやろうか。