沈んだはずの夕日がもう一度水平線から顔をだす。
ホテルで書く緊急の連絡先は自分の携帯で、あたしが死んだらどこに連絡が行くんだろう?
さりげなく持つ、部屋も宝石も、あたしが死んだら誰かが使うはずだ。
とても寒い日の朝は、自殺が減る。
知っているようでなにも知らない街で
空白をふちどるように知っている道ばかり歩いてスーパーに向かう。
切られたあとの魚を買って、しょうゆにつけて食べるあいだ
それが命を食べる行為なのか、命をふちどる行為なのか、わからないよね。
『いただきます』って言った。それでもう何も、考えなくてオールオッケーだった。
愛が愛という形をしているのはおかしい。
まっくろい箱でなきゃおかしい。
心が下か上かはどうでもいいから、あたしが見てきた世界の
見えてなかった部分を埋めて、早くオールオッケーにしてくれよ。
あたしたちのシェアや中傷でかたどっているものをふみつぶすように雪が降り
そして後日あたしは熱を出す。
好きよ、好きよ、大好きよ。
世界一のビルの上で、表面張力みたいな光で包んでくれてありがとう。
積もろうが、埋まろうが、あたしをふちどる他人はいる。
空白がふさがれば、シェアした誰かがやってきて、握手を求めてくるでしょう。
なんて地獄なんだ。
天使は天国から落ちてきた悪魔なんだって。
きみもあたしも地獄出身。
生きていたらいいことあるよ、70億人と友達になれるし

ならなきゃずっと死ねないよ。
