私は規格外AO入試タイプ | 食べて 寝て ときどき勉強

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資格試験を目指しながらの日々を思うままに綴っています。

私は一般から外れている。



それを活かして、というか他に方法がなく、大学受験はAO入試で入学した。



私が受験をしたのは、20年も前のことだから、現在のAO入試とはイメージが違うかもしれない。



当時はAO入試が出始めた頃で、「学力試験だけでは測れない個性や能力を持つ人(そして大学側が望む学生像に合った人)」を大学に入学させることがAO入試の目的であった。



その後AO入試を実施する大学が増えるにつれ、目的は置き去りになり、AO入試が単なる学生の青田買いに利用されたり、学校経営のため基準の学力に満たない学生を受け入れる体の良い言い訳となっていることは否めない。



そうした背景は置いておき、私は元来のAO入試に合致したタイプの人間である。



大学の受けが良い程度に、一般の学生が気づかない点に着目し、一般の学生が話さないようなことを話す。



当時の私は、高校生でありながらボリュームある論文を提出し、教授たちによる1時間弱の面接もクリアした。



倍率は高かったが、合格した。



けれども、私はそれはできても、周りと同じように勉強して、一般入試で合格することはできない。少なくとも、自分が出た大学に一般入試で入ることは不可能である。



そんな自分がたまに自分を見失い、周りと同じレールに乗ろうとして失敗する。



10年に一度くらいの周期で、一般の基準に自分を当てはめようとする。



みんなとは同じようにできない自分の不能さに打ちひしがれ、自信を失い、自分を自分で傷つける。



最近も同じループにはまっていた。



一通り傷ついたところで思い出す。私は規格外AO入試の人間であったと。



出し方を間違えなければ、自分の規格外は強みに変わる。ただ、一般のレールに自分を乗せようとすると、どうしてもゴールにはたどり着けない。



40手前の今、さすがに周りと同じことを目指すのは諦めて、自分にしかできないものに振り切っていこうと、覚悟を決めている段階である。