『佐藤樹里さんへ
はじめまして。山口俊哉です。
こんな俺に手紙をくれて本当にありがとう。
入学して1ヶ月が経ちますが、少しは佐々丘に慣れたかな?
樹里ちゃんはすっごく色白で、うさぎに似てるところが
印象的だったので、すぐに名前を覚えました!
何か困った事とかあったら、いつでも相談に乗るので、
何でも言ってきてください!
よろしく!!
山口』
意外に良い人じゃん!そう思った。
すごくやさしい感じで、きれいな字で丁寧に書かれてたから、
流石に宏美には言えなかった。
入学して1ヶ月もすると多少生活は慣れてくる。
でも寮生との折り合いの悪さとか、
必要以上の学習時間には正直うんざりしていた。
そんな中での山口先輩の手紙は私にとってオアシスだった。
-なんて優しい先輩なの!?今度すれ違ったら挨拶しよう!
てな感じで。
人見知りが激しい私は、
もちろん先輩と目を合わせて挨拶なんてできなかったけど。
私は寮生よりも通学生とばっかり仲良くしてたので、
学校が終わってからは基本1人だった。
寮生の子達とも仲良くしようと思ったが、もう既に
輪の中には入れてもらえなかった。
私だって理由もなく、通学生とばっかり仲良くしてたわけ
ではない。