結果は合格。
すごくうれしかった。
学生にとって、学校は全てだ。
これから新しい友達・新しい環境で過ごすことができる。
私の人生やり直すことができる。
道が開けた気がした。
教室に戻って、こっそり有実に結果を言い合った。
有実も合格だった。
本当は誰一人として知らない環境に入りたかったけど、
まぁ有実一人ならいっか。
でもその後がサイアクだった。
次の授業始まるやいなや、担任が興奮したまま入ってきた。
嫌な予感はしたけど、やっぱり的中した。
「ずーっと内緒にしてたんだけど、結果も出たことだし、
発表してもいいかな?佐藤、山崎?」
サイテー。それもう言ってるようなもんじゃん。
私と有実は顔を見合わせて「そんな話あった?」
と無言の会話をしてみたけど、二人とも顔を振った。
呆れた顔で担任に向かってうなずいた。
卒業するまで内緒にするつもりだったのに、バレた。
というかバラされた。
おかげで、事実はねじまげられた。
同じクラスの子達が帰宅後、親へ話し、
親同士、近所同士で話し、
翌日には周知の事実。
山崎の本家の娘が佐々岡受験をする予定だったのが、
何かを経由して分家が知り、その娘が真似て一緒に受験した。
私はとんだ真似っこである。