肝臓を構成する肝細胞が壊れることで肝細胞内にある酵素(肝逸脱酵素)が血液中に増加します。
肝逸脱酵素を調べることによって肝臓が受けたダメージを推測することができます。
AST、ALTという2つの肝逸脱酵素について説明します。
■AST(GOT)
ASTは肝細胞に多く含まれる物質で、肝細胞が破壊されるとASTは血液中に放出されます。
AST値の上昇の程度は肝臓の障害度を反映すると考えられています。
つまり、ASTの値が高いほど肝臓の障害が大きいと推測することができます。
ASTの値を見る時に注意が必要なこともあります。
ASTは肝臓の障害度の推測に役立つのですが、ASTは肝臓にだけあるかというとそうではなく
心臓や筋肉、腎臓などの臓器にも存在しています。
このため、AST値が上昇したからといって肝臓が破壊されていると直線的に考えることはできません。
したがって、他の検査結果と照らし合わせて肝臓に問題が起きているかどうかを判断します。
■ALT(GPT)
ALTはASTと同様に肝臓に多くある物質で、ASTと同様に肝臓が壊れると血液中のALT値が上昇します。
ALTの値はASTと同様に肝臓の障害度を反映すると考えられていますが、
ASTと異なりALTはほとんどが肝臓にある物質です。
ALT値の上昇がある場合は、肝臓に障害が起きていることがより強く疑われます。

