娘の性質なのか、イベントごとに全力を注ぐタイプ。

それはそれで才能だと思う一面、一生懸命になりすぎて周りが見えなくなる問題点も存在している。

 

保育士だったので、仕事としてはそれこそ才能を大発揮できた、まさに天職。

…なのに、結婚式の半年前にあっさり退職

産休や育休など、恵まれた福利厚生がある時代「なぜ?いま辞める?」だった、いや、それを私たちが知ったのは三か月後。

 

退職後、娘はひきこもり状態になったようで、その理由がわかったのは結婚式だった。

まさに人生のビッグイベントであろう結婚式に彼女は全力を注いで、いろんな手作りあり、披露宴の構成もきっと思い描いていたように進んでいったのではないか、っという感じだった。

もちろん親にとっては結婚式は人生で一度でいい。 

だから一生懸命に取り組んでいたことは想像できるが、その間、きっと周囲のことなど見えなかっただろう。

 

そう、結婚式が終わってすぐの”つわり”で、結婚式で誓った幸せが地獄絵図に…

 

そもそも、命を授かることは本当に奇跡だし幸せなことだと私は思っている。

娘は妊娠を親はもちろん、誰にも知らせるな!っと婿に言っていた。

きっと二人でつわりを乗り越え、妊婦生活を過ごすことを考えていたのかな…っと思ったが、娘が秘密にしたかった理由は違った。

 

頼りなく、自分の意思がない婿に対して、しっかりものの娘は毎日イライラをぶつけていた。

仕事も辞め、主婦になり、毎日家にいて具合も悪く、婿は八つ当たりの的になっていたかも。

ただ、それを受け止まる包容力が婿にあれば良かったのだが、全く相手にしなかったようだ。

そんな日々が続き、娘は婿の家族を巻き込む喧嘩をして実家に逃げてきた。

とても興奮して、誰も自分のことをわかってくれないと嘆き、「お腹の子が障害者だったらお前達のせいだ!」っと放ち、私は娘の妊娠を知った。