父(91歳)が、故郷の高知県に帰りたいというので、二人で自動車でちまちま帰って、今日大阪に戻って父を施設に届け、少し前に私自身も家に帰ってきた。

 

なんやかやで人に合う用事が2つあり、どれも前後泊しないと難しい日程だったので、3泊4日の比較的長期の父との暮らしとなった。

 

 

用事の合間に父や私の生まれた場所である、高知県某村まで足を延ばしてみたが、わざわざ来たかいがあったというのだろうか絶好の天気だったし、知り合いとも話ができて最初行くのを渋った父のテンションは爆上がりだったのがおかしい。

 

 

なんでも50年ぶり以上であろう、村の散髪屋を訪ねれば、久しぶりすぎて話が盛り上がって、途中で散髪してもらうみたいなハプニング的な雰囲気で、私のことも覚えていたらしく散髪屋さんも奥さんも私を交えて昔話に花が咲く。

 

 

そもそも、そこの散髪屋に私が行くのは57年ぶりくらいなのだから、覚えてもらっていたことには感謝するものの、こっちはこの村にいたのが小学校1年くらいまでなので、覚えていないことも多く少々申し訳ない時間だった。

 

 

この村の50年を語れば、人口減少は甚だしいものの、とある企業がこの村に目をつけて、多くの社員がこの村で生活してくれたことが、この村の衰退を遅らせてくれはしたのだが、私がいたときにはあった中学校や小学校や保育園はもうない。

 

昔話をしてくれたお婆さんが最後にぽつりと

「長生きしているとこんな日も来るんだね。」

と言ってくれたのが心に残った。

 

 

父との最後の食事は高速のパーキングの

 カツカレー

となり、味的にはどうということないのだが、なんとも気持ちのいい4日間だったので美味しく食べられた。

 

 

                            ・・・おの・・・