今日のヤフーニュースに「中国の韓服工程に堂々と対抗すべき」というのがあった。


「韓服は韓国の伝統衣装だ。我々は怒りだけではなく、真実を全世界にもっと広く知らせなければならない」という書き出しで始まるこのニュースは、北京冬季五輪の開幕式で韓服が登場すると、韓国誠信女子大学校のソ・ギョンドク(徐敬徳)教授が抗議の意味を含めて自分のSNSにアップしたものがそのままニュースとして取り扱われている。

韓服は開幕式の際に社会各界の代表である少数民族を含める民族が映像となったものもあり、国旗のリレーの際にもカメラに映されたことから(中国は)すでにあまりにも多くの『韓服工程』を今まで繰り返してきた」と批判した。

 

勿論、韓服が韓国の伝統衣装なのは理解するのだが、少数民族として朝鮮族と呼ばれる民族が中国に住んでいる事実はあるわけで、中国に住み様々な少数民族を取り上げる過程で韓服を着ている人物を起用したと考えるものの、韓服が中国のものであるといった印象付けに反対使用みたいな論調に違和感しか感じない。

 

                       

 

仮に日本族という少数民族が中国にいて、オリンピックでほんの少しだけでもそういう民族に触れて、仮に和服を着ていたとしても、和服が中国にとられたと感じる日本人は相当少ないと思うし、多くの人は好意的にそんな映像を見るのではなかろうか。

 

最近キムチの原型が中国発祥ではといった議論もあって、韓国が神経質に反応しているのかもしれないが、私的にはキムチ自体は韓国発祥で私自身好きだし、日本食の原型が全て中国の料理を変化させたものだとしても、そもそも世界規模では中国は大きな文明を開花させたところであり、それはそれでそんなに違和感も感じないのではなかろうか。

 

長くなると読みにくいのでそろそろ結論にさせていただくが、中国のセレモニーに韓服が登場したとしても中国が韓国の文化を自国の文化にしようとしている訳ではないので、批判するのもいかがなものかと私的には感じてしまう。

 

もっと冷静に考えれば、多くの日本人が日常的に見ているであろうヤフーのニュースに、韓国の大学の教授がSNSに投稿したくらいの話を掲載するっていう方が大げさな気もしてきた。

 

ヤフーも中国も韓国も敵に回すつもりはないのだが、昨日のニュースを見た感想を率直に書かせいただいて寝ることにさせていただく。