昨日のネットニュースの中で、一際私の目を奪ったのが
 金高騰で「押し買い」急増
というタイトルで、金価格が高騰しているのは判ったが、「押し買い」って新手の先物取引なのだろうか。

そう思ってタイトルをクリックしたら、一人暮らしの高齢者などの自宅を訪問し、半ば脅すようにして金やプラチナなどを相場より大幅に低い価格で買い取っていく行為が横行しており、これを
 押し買い
と表現していた。

なんでも不意に来訪した業者から買い取りを勧誘され、冷静に判断できないまま契約してしまうケースが多く、古い着物などがあったら買い取るなど言葉巧みに高齢者宅を訪れ、ブランド物の製品や宝石などのアクセサリーを出させて強引に買い取るそうだ。

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しかし、押し売りなんて言葉は結構昔に良く聞いた手法で、代表的なのが何故かパンツのゴムだったりしたと思うのだが、そういえば少し前にも果物なんかの押し売りがニュースになって少し懐かしく感じた気もする。

無理やり高く売って金を儲けるのは単純で理解しやすいものの、無理やり人の物を安く買って儲けるこのケースはなんだか新鮮な感覚で、被害にあった人には申し訳無いと思いながらも、ネーミングや手法に楽しさを感じてしまった。

考えてみれば、今や振り込め詐欺なんかで数十万数百万なんて金額を高齢者に振り込ませて稼ぐ犯罪が普通にあったりするのだが、昔注意しましょうと言われてた押し売りは、数十円かせいぜい100円程度のパンツのゴムを、数倍か数十倍で売ってたのだろうから、今の時代では犯罪というより悪戯のレベルとも言えよう。

金に限らず、小麦や大豆、果ては円なんかも投機対象にされて価格が不安定になっているが、一般市民にほとんど影響のない賭博が犯罪であるのに対して、価格高騰が市民生活にも大きく影響する投機が合法というのも少々不思議にも感じられるのだがどうなのだろう。


 ・・・おの・・・