東京都にある品川美容外科の医療過誤事件に関して、捜査に関わった警視庁の警部(58)が捜査資料を病院側に渡していた問題で、同警部が他の警視庁の警察官の同病院への就職を斡旋していたことも発覚し、同警部は警視総監賞を幾度も受賞するなど極めて優秀な警察官であった故に、大きな疑問と共に連日報道されている。

まだ捜査段階であるのでなんとも言えないが、病院などへの捜索に際して捜査資料のコピーが発見されており、否認をしているようであるが同警部や警察官OBの関係を考えれば、同警部の関与は疑いない事実であろう。

全国的に警察官の不祥事といえば今最もホットなのがこの品川美容外科事件なのだろうが、和歌山目線に変えてみると、女子中学生にわいせつな行為をした疑いを持たれた和歌山県警の男性警部(49)が自殺してしまったというニュースも地元では話題となっている。

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今月の21日夜に和歌山市内の公園で女子中学生がわいせつな行為をされるという事件があり、被害にあった女子中学生が現場から立ち去る犯人が乗った車のナンバーを覚えていたことから同警部に容疑がかかり、22日に警察署で事情聴取をしたのだが、翌23日の朝に自殺しているのを家族が見つけたという。

同警部は4月まで警察署で課長をやっていたということであり、しっかりした役職を持つ警察官が女子中学生にわいせつ行為とは、職場に対しても家族に対しても申し開きできない状況の中、このような結末を選択をしたのは理解できなくもないのだが、自分の車を使って堂々とこの行動とはそもそもどうなんだろう。

近畿の警察官の不祥事としては、京都府警の巡査部長が(39)が女性用下着を盗んだとして事情聴取を受けた直後に行方不明になり、数ヶ月経った今月14日に滋賀県内で自殺していたのが判明したというのも小さく報道されている。

この事件は昨年10月11日午前2時ごろ、京都市右京区のマンション1階にあるランドリーから女性用下着がなくなっているとの110番で駆けつけた右京署員が、付近にいた同巡査部長から事情聴取を行い、同巡査部長は容疑を否認したのだが、その後勤務先の警察署に出勤することなく姿を消していたもの。


警察官の不祥事が何故これほど目に付くかと考えてみれば、第一にあげられるのがその20数万人ともいえる職員の莫大な数にあり、その次には法の番人たる警察官がということでマスコミが書き立てるので、報道で目にする機会が多く実際の数より多く感じてしまうなんてこともあるのだろう。

最初の病院の事件は別格としても、事件を起こした警察官が死を選択する事件というのは、結構些細な事件が多かったりする。

ちょっとした目先の欲望を我慢できないのは時として誰にでもあるのだろうし、警察官だからといってそれで直ちに人間失格という話でもないのだろう。

長くなってしまったが、今日言いたいのは、悪いことをすることも人間であればあるのだろうが、やってしまってばれてしまった時には素直に罪を認めて、その後は自分のやったことなので格好悪かろうが元気に開き直って生きて欲しい。

逆に言えば、ばれたら破れかぶれの挙句死んでしまう選択をするような狭い了見であれば、悪い事をするのはやめてまっとうに生きていただきたいものである。


 ・・・おの・・・