一昨日地震があって、自らの地震に対する備えと、想像出来る影響などを少し考えてみることにしてみた。
一昨日の地震は幸いにも携帯電話が一時的に使えなくなっただけで、電気ガス水道などのライフラインに影響はなく、テレビも普通に映り続けていたのだが、予想される南海大地震のような途方もない地震がくれば、地震直後に停電のほか様々な影響が想像出来る。
一昨日の地震の直後、停電となったとしたら私の部屋も周囲の家や街頭は一瞬にして闇に包まれ、携帯も数分で殺到する発信をさばき切れなくなり全く通じなくなるだろう。
最大の情報元であるはずのテレビは機能をなさず、ラジオなんてないので、ワンセグや携帯のネット接続で情報を得ようとするのだろうが、携帯の基地局や放送の関連施設に被害が出てしまえばそれさえも不可能で、実際に東北の地震では携帯電話など時計代わりくらいの機能しか果たさなかった地域も少なくないだろう。

地震、停電、情報皆無、闇の中でとりあえず明かりを探して喫煙者必須アイテムのライターの僅かな明かりでライトを探すのだろうが、探せたとしても部屋にあるライトはキーホルダータイプの小さなものが二つだけで、闇の足元さえしっかり照らしてはくれないだろうが、どうにかバイク置き場にはいけるはずだ。
バイクが動けばライトがつくので小さなライトの100倍くらいの光源を得ることが出来、阪神大震災のときも車や自転車と比べて非常に大きな機動力を発揮してくれたので移動手段としてのバイクは、ガス欠とパンクのリスクさえどうにかコントロールできれば極めて有効だ。
ただ、ワンセグなどが使えないとすれば情報がないので、震源が何処で最大震度がどれくらいで何処にどれくらいの被害があるのか判らないし、地震の後に備えなければいけない津波の情報が皆無の中で自分の次の行動を決めなければならない。
社宅より海抜の低い事務所に向かえばいいのか、命最優先の高台に避難するのかを瞬時に決めなければいけないのだが、命は最優先とは言いながら周囲と比べて命の優先順位を上げすぎれば社会人として敵前逃亡と非難されかねないから難しい。
正確な情報さえあれば、命を優先するにしても安全な範囲で事務所に行って、それなりの準備をすることも出来ようが、肝心要の情報がないのではどうすればいいのだろう。
話は少し変わるが、大地震の際は3日間を自分でどうにか過ごせば救援が来るだろうとも言われているものの、3日分の食料などが部屋にあるか考えれば、電気やガスが使えずご飯が炊けないので米が意味を成さなくなり、調理せずに食べられるものを考えれば、生野菜と自然解凍した冷凍食品くらいで足りそうにない。
水に関しても、冷蔵庫の上に1か月分くらいの焼酎などはあるものの、飲んで酔わない飲み物なんてフリーザーにある氷くらいではなかろうか。
カセットコンロとボンベが2本とラーメンが2食あったと思うので、氷を湯にして1日1食なら2日分の食べ物はぎりぎりあるとも言えよう。
20分以内くらいで機転を利かせれば、近くのコンビニに行って、帰ろうとする店員を引き止めて、停電でレジが使えない中、無理やり金を払って水やパンやカセットコンロのボンベなどをゲットできれば状況的には満点であろうが、コンビニになんていう発想がそんな短時間出来る気もしない。
未曾有の大地震に襲われた時どうしたらいいのか、平時に時間をかけて考えても意外といい答えにたどり着かないのは、地震というものをまだどこか他人事に考えているからなのであろうか。
※上の画像は借物である。
・・・おの・・・