昨日のニュースで、北海道の奥尻島付近で函館発奥尻行き北海道エアシステム(HAC)のプロペラ機(乗員乗客13人)が地表30メートルまで接近し急上昇するトラブルが今月4日にあった事を発表したというのが流れた。
運輸安全委員会は大事故につながりかねない重大インシデント(出来事)と判断し、調査官3人を今日現地に派遣して原因調査などを実施する。
HAC機は4日午前11時過ぎに函館空港を奥尻空港に向け離陸し、その後着陸態勢を取ろうと高度約200メートル付近で水平飛行に入ったのだが天候不順のため奥尻空港の約1.5キロ手前で着陸をあきらめ、210メートルまで上昇したものの、何故か下降を始め11時半ころに対地接近警報装置というのが作動し急上昇したらしい。

HAC機が下降した理由は不明で、警報の後、パイロットが通常使用を大きく超える出力で上昇したためエンジンに負荷がかかり、エンジン交換が必要な状態だという。
同社は4日後の8日に、警報装置が作動して回避措置を取ったと国交省に報告したが、地表から30メートルなんてとんでもない接近という事体を伝えておらず、国交省が事実関係を同社に問い合わせた中で発覚した。
報告が遅れたため、操縦室内の会話や管制機関との交信内容を録音する音声記録装置はデータが上書きされ、残っていないというのだが、墜落に限りなく近い今回の地上への異常接近、幸い怪我人は発生していないものの、原因解明や再発防止のため迅速な発表をお願いしたい。
たまたま30メートルの高さは保って上昇出来たから良かったものの、たまたま10階建て程度の高さの建物がそこになかったからいいようなものの、ひとつ間違えば航空機が謎の墜落というニュースになっていた可能性は小さくない。
・・・おの・・・