11日の金曜日、私は会議のため大阪の某会議室にいたのだが、午後3時前に周囲がざわついて何かと思ったら会議室が揺れているということであった。
揺れを感じようとしてみたのだが、周囲の人はゆっくりした周期の長い揺れだとか感想を言っており、ブラインドも揺れているので、地震で揺れているのは間違いないのだろうが、何故だか地震の揺れを全然感じない私の身体があった。

そのうち携帯で情報を得たのか
「東北で震度7」
「大津波警報」
「凄い津波だ」
とかいう言葉で会議室がざわつき始めたと思うと、携帯が鳴って退室する職員が増え、私自身ワンセグでニュースを見たところ、ありえないような規模の津波に建物や車が飲み込まれるシーンが映し出されていた。
会議なんてやってる場合でない空気が一瞬にして広がり、主催者も察知したのか急遽会議は中止となり、私は和歌山の事務所にとんぼ帰りすることになった。
電車の中で見たワンセグや事務所に帰って見たテレビには、大きな津波の状況やガスタンクやコンビナートなのだろうか、大きな火災など極めてショッキングな映像が流れ続け、いかに遠く離れた東北の話しだとはいえ大災害だという実感を覚えた。
私の会社は全国に支店があり、東北地方にも多数の支店がある上に、被害が大きかったとされる街の名前のいくつかは聞き覚えのある街であり、阪神淡路の時とは比べ物にならないほど会社にとっての損害が大きい事に気づいたし、何とニュースで流れる車などの映像の中には会社の社名の入ったものまで含まれている。
気になる地域は、あろうことか
壊滅
などという信じられない言葉で表現され続けている。
壊滅
などという信じられない言葉で表現され続けている。
被災地では今日で3回目の朝になり、安否についてはほとんど情報のない状態が続いているのだが、どうにか奇跡が起きてあの絶望的状況から生還という事実を伝えて欲しいとの悲願を抱えたまま、今日も出勤させていただくことにする。
・・・おの・・・