久しぶりに少々多忙だったお陰で、お疲れモードで社宅に帰りテレビをつけると、多くの番組が相撲界の八百長疑惑を報じていた。

例の野球賭博に関して押収した力士の携帯電話から複数の八百長をうかがわせるメールが発見され、日本相撲協会の放駒理事長が
「協会のトップとして、日本相撲協会を代表してファンの皆様に対し、心よりお詫び申し上げます。
 今回の問題に対し全力で解明にあたる所存です。」
と謝罪し、協会外部の委員7人からなる特別調査委員会を設置することを明らかにしたという。

相撲に関する八百長疑惑は、かねてから、しばしば週刊誌などで取り上げられてきた気がするのだが、力士本人のメールというのは決定的であり、何もなかったことにはならないだろうという憂いを感じてしまった。

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熱狂的なファンというわけでは無いが、伝統的な文化であり、野球賭博に関しても、自分の金で楽しむのであればそれほど大騒ぎするべきではないという思いを持ちながら、やっとほとぼりが冷めてきたこの時期のこの問題、多くの人は複雑な思いで見ているのではなかろうか。

野球賭博後に新たに発生したというわけでなく、同時進行的に行われてきていた問題のようなので、個人的にはスルーして相撲人気の回復を望むものの、今の時期では事実を知った警察も知らぬふりは出来ず、報道各社も大きな問題なのでうんざりする思いを持ちながらも報道せざるを得ないのだろう。


何年前なのだろう、絶好調の千代の富士と故郷高知出身の力士である朝潮との取り組みをテレビで見ていたら、動きが良く朝潮に快勝するかに見えた千代の富士の動きが朝潮の攻撃を待つかのようにコンマ数秒止まり、千代の富士のバネであれば充分耐えられるような投げで、あっさり朝潮が勝った試合があったのを思い出した。

その試合が八百長かどうかは、今更知るよしも無いが、全体的にはガチンコの取り組みが多いものの、八百長の取り組みは時々混じっていたのだろうと以前より感じていた。

悪い行為は悪いと評価されなければいけないのは間違い無いが、おそらくは昔から続いてきた伝統的行為なのだろうから、野球賭博のついでに膿をしっかり出して頂くのと同様に、冷静な報道もお願いして次世代の相撲の歴史につないで欲しいものである。


 ・・・おの・・・