JR和歌山駅から南南西に150メートルほど行ったところに
 多田屋
という、立飲み以上居酒屋未満のこのお店がある。

ご覧のとおり店構えは落ち着いた居酒屋というわけでなく、さっさと飲んでさっさと帰るみたいな立飲み屋さん風であるものの、中に入れば結構な長さを持つカウンターと1席だけのテーブル席が客を迎え入れてくれ、壁一面のメニューは何を頼もうかと楽しくさせてくれる。


メインは夜の客であるのか、見渡すと昼食の時間帯だが5~6人のサラリーマンや労働者風の男性が肴と共に酒を飲んでいる店内は静かで、こういう店としてはかなり衛生的なのが店に初めて入っての印象である。

ランチメニューは10種類程度あったと思うのだが、私が頼んだのは
 海老フライ定食
であり、10分ほど待って目の前に注文の定食が置かれた。

この手の店にありがちな雑さは盛り付けにも味にも感じらず、器(うつわ)はともかく仕上がりは洋食屋のランチといっても過言ではなく、店構えは気になろうが店に入ってテーブルについてしまえば女性同士の昼食としてもドストライクのメニューではなかろうか。

味のほうは、この海老を使って誰が料理してもこれが精一杯であろうみたいな完成度の高さを感じられ、海老は勿論漬物や味噌汁、そしてご飯まで全く持って減点する部分が無いところが素晴らしい。

このメニューで750円以上なら記事にはしなかったと思うのだが、530円なのだから記事にしない理由がなくアップさせていただく。

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ご飯はお代わり自由なので、大食漢のある男性から普通に安くて美味しいものを食べたい女性まで多くの人に満足を与えてくれるメニューであるのは間違いない。

ただ、本来ランチを楽しむための店ではなく、美味しいお酒を良心的な価格でといった趣がメインであり、酒屋さんが進化したお店のようで豊富なお酒のラインアップは素晴らしく、レアな焼酎なんかいくらでも楽しめそうなのはお酒のみにはたまらないところではなかろうか。

今日はランチがメインではないお店の美味しいランチを紹介させていただいた。


 ・・・おの・・・