チリの鉱山落盤事故で地下約700メートルから救出され、北部コピアポで入院中の作業員33人のうち、31人が16日までに退院し、生き埋めというほぼ最悪の状況から多くの作業員が無事生還し、多くの不安と感動と安堵を世界中に発信した。

しかし、単なる偶然なのか、中国江西省の炭鉱で14日に落盤事故が発生し、作業員9人が地下186メートルに閉じ込められたというニュースが流れた。

他の国の出来事とはいえ、まさに一難去ってまた一難を感じる悪いタイミングでの事故に耳を疑ったのだが、こちらのほうはチリよりは相当に浅い場所での生き埋めだったのが幸いしてか、間もなく9人全員が救出されたという続報も入った。


私が6歳くらいだっただろうか、通っていた田舎の小学校の校庭の下に排水用の穴が開いているのを同級生と遊んでいる時に見つけて、誰ともなしに匍匐(ほふく)前進で進めないような狭い穴にみんなで入っていったことがあった。

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最初は楽しかったのだが、進んでいるうちに狭い穴が一層狭くなって気がつけば、前にも後ろにも進めなくなってしまった自分に気付き、楽しさが吹き飛んで大きな息苦しさと途方もなく深い不安に苛まれて絶望みたいなものを感じたのを思い出した。

土だらけの空気を吸いながら必死にもがくうち、少しづつ後ろに進むことが出来、やがて外に出られたので事なきを得たが、もう少しで小学校の校庭で児童が生き埋めみたいな新聞記事にされてしまうところであった。

私が動けなくなった校庭はせいぜい地下3メートル程度だったのだが、700メートルなんて凄まじい深さに取り残された作業員達の不安は想像を絶するものであろうから、助かったことに対する喜びも大きいのだろう。

愛人がいることが判ったり、注目され過ぎた故にインタビューに高額が必要だったりと、助かった喜びと真反対みたいなベクトルの報道を目にすることも多いのだが、ミラクルに助かったこの瞬間までの人生とこれからの人生には大きな変化が生まれるに違いない。

人は死んだ気になれば何でも出来るなんて良く聞くフレーズなのだが、ミラクルな救出だけにこれからの人生も折角だから多くの人の規範となるようミラクルにお願いしたいところである。


皆様の危機一髪でもコメントに入れていただければ楽しいような気がする。


 ・・・おの・・・