尖閣諸島問題に関してあまりにも日本のふがいない対応のショックで、しばらくアップを控えていた中国旅行の記事を、もう少し続けてみることにする。
ご存知のように、日本では数十年前から研究が進められているものの、未だ本格的な営業運転を行っていない未来の超特急であるリニアも、中国ではもう8年も歴史を刻んでいるという。
特急がオールリニアかといえば、そういうわけではなく長距離特急として新幹線も走っている。
私は、前回上海旅行に行ってツアーの行程のお陰で、凄く魅力的なのにゆっくり見ることが出来なかった蘇州にその新幹線に乗っていくことにしてみた。
バスで行った時は、かなり遠くに感じた蘇州も、新幹線なら1時間程度で、感覚的には新大阪から岡山くらいなのだろうか。
ガイドブックによれば、中国の駅で列車のキップを買うのはほんの少しだけ中国語が話せる私のレベルではかなり難しい印象を受けたものの、駄目なら諦めようといった上海駅では、何と沢山の券売機が設置されており、誰と話をするわけでなく何一つ戸惑うこともなく、あっさり切符を買うことが出来た。
日本と違うのは、キップを買ってからでないと駅舎内に入れないことで、とりあえず駅舎の中に入ろうとしたら駅員に先にキップを買えと注意されてしまった。
駅に入れば沢山の待合室があり、自分が買ったキップの列車の待合室というか改札みたいなところの前で待っているのが中国的スタンダードのようだ。
出発時刻の10分ほど前だろうか、改札に駅員が来て改札が開かれて、やっとホームにいけることになったのだが、真新しいホームに出ての大きな違和感は、何も無さ過ぎるというかホームの番号だけは判るのだが、どこに並んでいれば良いのかを示す目印が全くない。
日本であれば頭上を見上げれば、何号車がここでドアの位置がここみたいなのがすぐに判る表示があるものの、それが判らないから戸惑ったのだが、戸惑っているのは私だけでなく
「○○号車に乗りたいのだが何処で待てばよい?」
と聞かれる始末である。
「○○号車に乗りたいのだが何処で待てばよい?」
と聞かれる始末である。

目を凝らしてよく見れば、床に何故だか全然目立つことなくひっそりと書かれているのに気付いたが、表示があってもそのうえに人が並んでしまうので、後で来た人からはまったくその表示が見えないことになってしまうようだ。
車内に乗ってしまえば異国情緒は全くない、日本の新幹線に乗っているような雰囲気で、騒音や清潔さも日本の新幹線と全く同じレベルで、予想以上に快適なのは嬉しかった。
最近日本の新幹線で見ることのないビュッフェが私の車両のすぐ前にあったのだが、ここの従業員だけは、全くサービス教育がなされていないのか、私が乗っている間中、客そっちのけでずっと談笑し続けていたのが異国情緒たっぷりであった。
もう1つ思い出した。
日本と同じように車内販売も来るのだが、見た目は日本のものと非常に似ているものの、相当に早い速度と
「面倒だから誰も買うんじゃねぇぞ!」
みたいな大きなオーラを放ちまくっていたのが笑わせてくれた。
「面倒だから誰も買うんじゃねぇぞ!」
みたいな大きなオーラを放ちまくっていたのが笑わせてくれた。
そんなこんなで、快適且つ楽しく蘇州の町への移動が終わり、ゆっくりと自分の足で味わえることになるのだが、記事がかなり長くなってきたので、続きはまた次回ということにしたい。
・・・おの・・・