今回の上海旅行のテーマといえば、正直昨年ツアーで行ってほとんど自由時間がなく、上海の空気を充分に感じられなかったから、自由自在に動き回って上海の空気を全身で感じたいというものであった。
従って、グルメの方も上海蟹やフカヒレみたいな本格的なものでなく、小籠包(しょうろんぽう)みたいな庶民料理がメインとなるのだが、サイトによっては上海市民に最も愛されるとも書かれる事のある
小楊生煎館
という店を探してみることにした。
小楊生煎館
という店を探してみることにした。
ガイドブックに掲載されている場所には何故だか、修理中か解体中みたいな状態でたどり着けず、仕方無しに歩いて何気なく入った綺麗なビルの2階に突如としてその店は現れた。
店の前の行列が半端ではなく、この店の人気の程をうかがわせる。
早速食べたいのだがシステムが判らず聞いてみれば、店に向かって左側にレジがあるのでそこでメニューを注文して料金を払ってレシートを受け取ってから、この店の自慢メニューである
焼小籠包
を受け取るために右側の列に並ぶことが判った。
焼小籠包
を受け取るために右側の列に並ぶことが判った。
私が頼んだのは
牛肉のスープ
焼小籠包
であったが、この店のメニューは何を頼もうが50円から100円くらいまでなので、値段に関しては全く問題はない。
牛肉のスープ
焼小籠包
であったが、この店のメニューは何を頼もうが50円から100円くらいまでなので、値段に関しては全く問題はない。

ただ人気店ゆえに、左右と並び分けて商品を受け取った後も、今度は混みあった店内で席を確保する必要があり、出来る事なら2人で行って1人が商品を買うために行列に並んでいる時間にもう一人が席を確保すればスムーズであろう。
焼き焼小籠包を受け取って5分くらい経っただろうか、やっと席が確保出来たので従業員に牛肉のスープのレシートを見せ、スープを持って来てもらいやっと食べることが出来た。
行列と席の確保に少々お疲れモードになったものの、やっと食べられる有名なメニュー、少し冷めているからと油断してそのままかぶりついた瞬間に、隣に座っていた男性客にも話しかける大きなトラブルが発生した。
さてそのトラブルとは何であろうか?
ちっちっち
ちっちっち
半分くらいの方が判ったような気もするが、包(ぱお)と呼ばれる皮の中に閉じ込められた沢山の肉汁が、私が一気に噛んでしまったお陰で水鉄砲のように私のズボンの右太ももを直撃してしまったのだ。
「ばっかだなぁ おまえ。」
と言われたのかどうか判んないが、隣の中国人が心配そうに話しかけてくれ、ティッシュで拭いて食べ続けたものの、私のズボンは800円のクリーニング代がかかる重症となってしまった。
と言われたのかどうか判んないが、隣の中国人が心配そうに話しかけてくれ、ティッシュで拭いて食べ続けたものの、私のズボンは800円のクリーニング代がかかる重症となってしまった。
そんなことは忘れて味の事を語らせていただければ、出気上がりから少し経っていたので熱々ではないものの、皮も適度にパリッと適度にもちっとで、ジューシーな肉汁はいいように口や舌を刺激してくれ、中の肉もこのメニューではすっかり脇役っぽいものの、それでもしっかり美味しいのは素晴らしい。
美味しいものの多い上海のメニューの中でも、確かにB級グルメ的にはトップクラスだと感じる店であり、行列に並ぶ時間と覚悟のある人には是非行っていただきたい。
牛肉のスープも独特の香草の香りに耐えられれば、中国テイスト溢れる美味しい一品であった。
・・・おの・・・