古式捕鯨発祥の地、和歌山県太地町で鯨類追い込み網漁が9月1日から始まり、地元の漁師23人が2日には漁を行い、鯨は獲れなかったものの熊野灘から追い込んだバンドウイルカ約20頭を捕獲したという。
この漁などを取り上げた米ドキュメンタリー映画
「ザ・コーヴ」
が今年のアカデミー賞を受賞し、反捕鯨団体の活動などが懸念されたが、混乱はなく今年の漁は静かに行えるのかと思ったのだが・・・・
「ザ・コーヴ」
が今年のアカデミー賞を受賞し、反捕鯨団体の活動などが懸念されたが、混乱はなく今年の漁は静かに行えるのかと思ったのだが・・・・
昨日3日のニュースでは、米国の反捕鯨団体シー・シェパードが3日に、この漁を妨害するため、
豪州、ニュージーランド、米国、日本
の活動家計6人を太地町に送り込んだことを発表した。
豪州、ニュージーランド、米国、日本
の活動家計6人を太地町に送り込んだことを発表した。
シー・シェパードは今後さらに20~30人を派遣し、他の動物保護団体も合流して本格的な妨害活動をする見通しだという。

太地町では7年前にも、シー・シェパードの活動家2人がイルカ漁妨害のために網を切断して和歌山県警に逮捕されるという騒動を起こしており、和歌山の田舎の静かな町はしばらく騒動は収まりそうにない。
追い込み網漁は7種類の鯨類が対象で、国際捕鯨委員会(IWC)の規制対象外で、県は今季の捕獲枠として2241頭を認めており、大半は食用とされるという。
取材に対して地元組合長は、
「追い込みができてほっとしている。(漁をするのは)漁師なら当たり前のこと。」
と話しているのだが、妨害行動の程度によっては収入を大きく左右するようなことになるのだろう。
「追い込みができてほっとしている。(漁をするのは)漁師なら当たり前のこと。」
と話しているのだが、妨害行動の程度によっては収入を大きく左右するようなことになるのだろう。
確かにいるかは可愛いし、鯨だって大きさゆえにその存在感には素晴らしいものがあるとは思うのだが、牛や豚にしても飼ってる人には家族のような愛情を感じるといった話は良く聞くし、自分達が食べないのならともかくわざわざ外国にまで来ての妨害活動とは恐れ入る。
1988年に日本は商業捕鯨を全面的に止めたとされ、安い鯨の肉が市場から消えて数十年経つことになり、鯨を食べたことのない人もかなり増えているのではなかろうか。
国際的に議論されるのはいたし方がないにせよ、過激な活動家の抗議活動が黙認されつつある社会に、鯨がどうこうという前に、当たり前の民主主義が歪められつつあるとの危惧を感じてしまう。
・・・おの・・・