事務所に泊まりこんだ先日、ボチボチ寝ようかと思った午後10時過ぎにトラブル発生の連絡が入り、大きな事案で通常数時間対応が必要なのだが、他の会社の社員のファインプレーもあって、急転直下2時間弱で解決し、
「今日は眠れないかと思っていたのに、眠れそうで良かったですねぇ。」
と、私と同じく事務所に泊まりこむ同僚に声をかけて眠りについた。

・・・・・・のだが、ひと眠りしたのかしてないのか判らない午前2時にまた電話がなり、出てみればまたまた大きなトラブル発生で、さすがに事務所で処理できる気がしなくて、現場に一人で駆けつけることとした。

現場は他の会社の多くの社員で大騒ぎの様相となっており、最初はうちの会社だけ1人ぼっちで心細かったのだが、間もなく応援の同僚達も駆けつけて、結局急激に低下する体力の中、現場で見たくもない日の出まで見せていただき、午前8時頃各社協議の上、現場を解散することとなった。


朝まで立ちっ放しだったので、足の痛みと大きな睡魔と戦いながら事務所まで車を走らせ、途中のコンビニで買った朝食を持って自分のデスクについたと同時に電話が鳴った。

どんな電話であれ、飯を食って早く家に帰してもらって寝るんだと強い意思で電話をとったのだが、あろうことか上ずった相手の声で私に伝えられたのは、これまた極めて緊急に対応しないといけないトラブルを告げる内容であり、秒を争うような状況だったので内容を手短に上司に伝え、タッチ&ゴーで事務所を後にした。

電話から10分ほどで到着した現場は、予想通りのテンパッタ状況だったのだが、到着以降の作業は順調に進み、最終的な処理のため他の会社に移動することが決まった瞬間、マッハで事務所に帰って買った朝食を手にして、数分の移動時間で朝食をとることとした。

朝食をそれこそ1分ほどで口に次々放り込み、お茶で一気に流し込むだけの最高級に侘しい朝食であったが、これから数時間かかるであろう作業を考えれば何か腹に入れておかずにやり遂げる自信がなかったのだ。

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同僚と一緒に他の会社に移動して、他の会社の社員と一緒に作業を始めて一区切りついた時、この日夜中までかかる仕事があるのを思い出し、このまま作業を続けていたら私は元より私と一緒に作業をしている徹夜明けの同僚らが、睡眠をとらずに夜中の仕事に突入する事になり、正直、事故にでもつながるのではという不安が脳裏をよぎった。

どうしようかと考えたのだが、迷いや他の会社の社員への遠慮の中でこの作業を続けることが最も悪いと感じたので、ほとんど思考能力を止めた大脳では上手く文章が整えられい苛立ちを感じながら、
「途中なんですけど、抜けさせてもらえませんか。」
と率直に申し出て、うちの会社の社員を引き連れてその会社を後にすることにした。

かなりイレギュラーな申し出であったのだが、普段からの付き合いがギリギリ相手をキレさせなかったようで、スムーズに抜けることが出来た。

会社に帰って後片付けを終えると昼になってしまったが、夜もあるのでみんなでとにかく寝ようと伝え、家に帰って2時間半ほど睡眠をとり、夕方にまたまた会社に戻って夜の仕事を終えたときは、日付が変わろうとしていた。


結局この日も寝たのは午前2時頃とかなりのものだったのだが、久々の睡眠で寝ることに集中出来たのか、疲れもかなりとれて爽やかな昨日の朝となった。

途中で引き上げた会社に行って話をし、軽く詫びも入れて
「ところで少しは眠れました?」
と聞いてみたところ、血走った目で
「1秒も眠ってませんよ。」
声を荒げられてしまったのだが、自分や同僚の健康を考えた今回のイレギュラーな提案、決して間違ってなかったと信じている。

しっかし、誰が悪い事をしてバチが当たったのか知らないのだが、ありえないほど忙しい梅雨の明けたばかりの7月のとある日となってしまった。


 ・・・おの・・・