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モロッコで開かれている国際捕鯨委員会(IWC)で、オバマ大統領の指示とも噂される捕鯨国と反捕鯨国との妥協案、日本にとっては商業捕鯨の再開で、調査捕鯨という少々無理のある現在の捕鯨環境の改善に一役買うのかと個人的には期待していたものの、その溝が埋められず棚上げとなったという。

妥協案は、今後10年間の暫定措置として捕獲制限を設けた上で捕鯨を認める議長案で、南極海での捕鯨頭数は減らされるものの、沿岸部では商業捕鯨が可能となる内容であったようだが、南極海の捕鯨を減らすのではなく無くそうとする反捕鯨国の抵抗が大きく、捕鯨国を納得させる新たな譲歩案も見つからなかったようだ。

現在の状況を考えれば南極海の捕鯨を放棄して沿岸捕鯨だけ認めてもらうというあたりでも妥協は可能だったと思うのだが、南極海の調査捕鯨は“外堀”であり、応じたら次は内堀の沿岸捕鯨をも禁止につながりかねないと日本の捕鯨団体も一層の譲歩という判断はなかったようだ。

相当な時間をかけて準備されたとされる今回の議長案、妥協が成立するとの期待が寄せられていただけに残念であるが、某反捕鯨団体だけは活躍の場所が今後も存続することでほっとしていることであろう。


 ・・・おの・・・