先日の夜、事務所で仮眠を取っていると、なんだか手や顔が痒くなって目が覚めた。
酒を飲んでないから身体が禁断症状でも訴えているのかと思いながら、再び寝ようとしたところかすかな高周波音がしたかと思えば、続けてかすかで直径5ミリほどの小さな風を感じ、やがて音が消え皮膚にマイクロな痛みを感じる。
体のほとんどが布団で覆われているせいか、顔を集中的に狙っているらしく、とまった感覚を覚えるたびに手で殺そうと自分の顔を平手打ちしてみた。
しかし、数十回の攻撃も見事にかわされて、だんだんイライラしてきて手に力が入ってしまい、蚊に刺された部分の痒みより自分で叩いた部分の痛みのほうが大きくなってきたので、バカバカしくなって諦めて寝ることにした。

翌日の夜、家で寝ようとしたらまたまた忌々しい音を聞いたので、今回の引越しの際にもらった使い古しのアースノーマットを引っ張り出して、薬品が残っているのを願いながら瓶を引き出したものの、完璧に1滴も残っておらず、2日続けて我慢しながら寝るのも出来そうになかったのでドラッグストアに走らせていただいた。
神戸や大阪でここ十数年過ごしており、私の生活圏内では感じたことの無いこの懐かしい感覚を、和歌山生活で久々に体験してしまった。
蚊が吸う血の量など人の血液量から考えれば取るに足りないものなので、いくらでも吸ってもらっていいのだが、あの高周波と吸った後の痒みだけはどうにかして欲しいものである。
・・・おの・・・