和歌山ラーメンという文化が和歌山にある。
私が子供のころには無かった文化だと思うのだが、何時頃からこのようなカテゴリーが発生したのか調べたところ、決して全国的に有名ではなかったものの、和歌山市でラーメンが食されていたのは戦前からのようだ。
和歌山が湯浅などの醤油産地に近いため県民が醤油の味に慣れ親しんでおり、また隣県などからスープの材料となる豚骨や鶏がら、魚介類などを仕入れやすかったため、和歌山独自の味のラーメンの文化事態は相当以前からあるとされる。
和歌山ラーメンと呼ばれるようになったのは、1990年代後半からということで、東京に出店した「まっち棒」という店が初めて和歌山ラーメンという名称を用いたのが始まりであり、1998年に放映された日本一うまいラーメン決定戦において全国の並み居る強豪店を押さえて和歌山市の井出商店が優勝一気にブレークしたようだ。
優勝しただけでなく新横浜ラーメン博物館に臨時出店し、1日平均893杯を売り上げて大成功を収めたことで、首都圏を中心にして人気にが上がり、テレビや雑誌にも和歌山の中華そば屋が盛んに取材されるようになり、また大手即席麺メーカーからもカップラーメンが発売されたことなどによって和歌山ラーメンが有名となった。

そればかりでなく、このころから徳島ラーメンや旭川ラーメンなど新たな全国ご当地ラーメンのブームも加熱したとされるから、和歌山ラーメンの果たした役割はかなり大きいと考えていいのであろう。
和歌山ラーメンも何度か食べさせていただいたが、麺はストレートの黄色の細麺が一般的で、茹で加減は固めが好まれる傾向にあり、具は、青ネギ、メンマ、チャーシューという一般的なものの他、和歌山ラーメン独特のかまぼこがある。
スープはほぼ漏れなく豚骨を感じるものであるものの、豚骨スープというよりは豚骨も感じるしょうゆといった感じで、魚介や鳥なんかもふんだんに使われていて、所謂きつい豚骨ラーメンといった趣は無い。
以前の記事で少し触れたのだが、和歌山ラーメンの店の特徴のひとつが、テーブルになにやら包まれた厚めのチョコくらいの大きさの緑の物体が置かれており、これは早寿司と呼ばれる紀州名物の腐り鮨「なれずし」、つまり発酵させた鯖寿司なのである。
ラーメンを食べて多少べたっとした口にこの早寿司を放り込めば、口がしまった感じがしてラーメンを食べるといった行為のピリオド的行事となるのか、最後に食べるのが結構癖になるから不思議なものである。
画像は高速のサービスエリアで食べた和歌山ラーメンで、味はいいのだがかなり高かかった値段の方にインパクトを感じたのを思い出した。
少しづつ和歌山の美味しいメニューを紹介させていただくことにする。
・・・おの・・・