昨年の10月に米カリフォルニア州の高級すし店が鯨肉を出していたとして米当局に摘発された問題で、この高級すし店が昨日閉店するという事態に陥ってしまったようだ。

同店はカ州の空港で、12年間営業していた結構歴史のあるお店だったが、アメリカで鯨料理を提供することは
 海洋哺乳類保護法違反
などに問われるようで、経営者や板前は最大で禁固1年、罰金20万ドル(約1820万円)の重罪であるという。

店は
 「閉店することで、不法な捕鯨が海の生態系保持に悪影響を及ぼしていることを理解していただければ・・。」
などと、無理やりみたいなコメントを出しているというのだが、最大の鯨消費国日本としてはトヨタのリコール隠しの事件にも似た不快感を覚えてしまう。

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本当に絶滅寸前であるのなら、いくら食文化とはいえ適切に対応しないといけないのは間違いないのだが、沢山いる種類の鯨であれとにかく捕鯨は駄目だとするアメリカのこれまでの対応は、日本人よりも鯨の方が大切ではないのだろうかと感じなくもない。

ベトナム戦争ではベトナム国民100万人以上を戦死させ、911のテロの後のイラクに侵攻ではイラクの人々の犠牲者は80,000人以上だとされている。

違反承知で出していた店には問題があるのは間違いないものの、全般的に嫌いな奴は殺してもいいが、好きな動物は守るし、それを殺す奴は許さないといったアメリカ独自の正義、非常に傲慢だと多くの人々が感じていることだろう。

食われるために飼われている牛より、突如として殺されて食べられる鯨の方がよほど充実した人生ではないのだろうか。


 ・・・おの・・・