昨日のニュースに、羽田空港で国際線として4番目の路線になる羽田と北京間が開設され、1番機の全日空機が出発したと報じていた。

羽田は国内で成田が国際線ではと一般的には考えられているのだが、国際チャーター便とかいう定期便でない国際線が北京以外に、ソウルと上海と香港に飛んでいるらしい。

それじゃぁ苦労して造った成田はどうなるのかと感じる人も多いと思うが、先日国土交通大臣が言ったとされる羽田ハブ空港化は確実に進行しているらしく、来年には4本目の滑走路も完成して発着枠が大幅に増加し、その増加分11万回の発着枠のうち3万回を国際定期便に割り振るのだという。

成田空港は都心から離れており利便性が低い上に夜間の運用が出来ず、都心に近く24時間空港である羽田の持つ役割はこれからますます大きくなってきて、関空なんか次のまた次という感じで当分右肩が上がりそうにない状況になってきた。

関空も大変なら先日も記事にしたとおり、日本航空の再建という話もそう簡単なものではなく、日本航空の経営圧迫の大きな要素であるセレブな年金問題は、年金を下げるお願いベースでは埒があかないのか、法律を作って年金を強制的に下げるという話も出ている。

老後の生活にかかわる企業年金は、給料などと同様に法的に強く保護されており、お願いベースだと受給者の3分の2以上の賛同を得なければならないとされているそうだが、そこにメスを入れないと再建は極めて難しいのでどうにかしたいのであろう。

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これは伝家の宝刀みたいなかなり厳しい再建策であろうが、体力がそれほどありそうにない日本の銀行に債権放棄をなんていってみてもなかなか納得させるのは無理な状況の中、何らかの形でこの高額年金に手が入れられるのは間違いない状況であろう。

会社が傾いているのにありえないような年金をもらうなんて、どうかしてるという方向で記事を締めた方が賛同者も多いのだろうが、高級官僚の天下りにせよこの高額年金問題にせよ、そもそもいい暮らしが出来るということで沢山勉強した人のご褒美的報酬な訳で、ある程度頑張った人がそれなりの収入をもらえる制度自体には私は賛成である。

年金の支給額がモデルケースで年583万円と年300万円台半ばとされる大企業の平均支給額を大幅に上回っていることは既に報道されており、株価も100円なんてつけてしまったのだから、私が賛成しようがどうしようが日本航空に快適な明日がないことは間違いないのだろう。

そもそもを言えば、日本全国に次々空港を造って、半官半民みたいな日本航空を就航させながら、新幹線網や高速道路網を整備してきた日本の方向付けの行き詰まりの問題であるので、必要以上に日本航空を非難するのは筋が違うみたいなところをもっと報道していただきたい。

もう1個言えば、飛行場の離発着料や航空機燃料の税金を期限付きで減免して、とりあえず上昇気流に乗せてやるのが国としてやるべきことのような気がするのだがどうなのだろうか。

どうでもいいけど急に北京に行きたくなって来たのは何故なのだろう。


 ・・・おの・・・