神戸勤務は昨年の4月からであり、平成3年から4年間神戸勤務があったので合計で6年目の勤務となっている。
前回の神戸勤務は、家も神戸だったので結構どっぷり神戸を味わうことが出来たのだが、今回は大阪に住みながら神戸に通勤しているお陰か、もう1つ神戸に馴染めずに1年以上過ぎてきた。
そこで、ここいらでどっぷり神戸を味わってみようと、仕事が終われば大阪の家に帰ってる関係で会社のある中央区より西はほとんど行ったことがなかったのだが、西方面を攻めてみようと旧中心地である新開地(しんかいち)あたりをうろうろしてみた。
神戸に住んでいる人には説明するまでもないのだが、新開地は神戸市兵庫区南部の地名であり、戦前から昭和30年代半ばにおいて神戸の中心的市街地で、オフィス街や歓楽街として賑わった場所であるものの、市役所が中央区である三宮に移転してからは少し衰退した感のある旧中心部である。

非常に清潔で近代的な街並みの広がる三宮周辺と違い、商店街もブティックやお洒落なスイーツみたいな店より、生活雑貨や食料品などのラインナップが充実しており、ある意味非常にコアな神戸であるともいえよう。
湊川公園という広い公園に行けば、多くの市民が将棋や麻雀に興じている姿も見受けられ、みなと神戸なんていう華やかっぽいイメージではなく、まさに地に足のつく神戸市民の生活が実感出来るであろう。
思い起こせば20代のとある時期、数日間この周辺で仕事をした記憶があるのだが、街並みもずいぶん変わってしまったのか当時を思い出すような景色にはめぐり合うことはなかった。
すぐ近くに神戸最大の歓楽街である福原が位置しており、市役所は移転したものの夜の県庁所在地みたいな賑やかさを未だに持った場所でもある。
通過することはあってもそれほど滞在する機会のなかった新開地であるが、この日は終日(夜は除く)この辺をうろうろさせていただき、私の人生史上最長にこの神戸の伝統的な雰囲気を満喫させていただいた。
・・・おの・・・