夏の高校野球2日目の第一試合で予定されていた、故郷の高知高校と広島の如水館(じょすいかん)の試合が、2日連続でノーゲームとなり、仕事が休みの昨日の第4試合にずれ込んだことからリニューアルされた甲子園球場に初めて行くことにした。
プロ野球や強豪チーム同士の決勝戦などと違って、甲子園も序盤戦ということもあり超満員の球場というわけでもなく、更に真夏の大会ではありながら雨が良く降ったせいで日差しがあたれば暑いものの、日陰では涼しさを感じながら応援できる最高のコンディションで試合が行われた。
このカードは雨でノーゲームになったお陰で既に2試合やっており、如水館の打者は高知高校のエースの公文君と相性が良いようで、高知が初回から点は取るものの、何時大量得点を取られるのか冷や冷やしながら見ていたが、公文投手は打撃はピカ一ではありながら、ピッチャーとしては結構甘い部分があるというのか、ここ一番で抑えられるほどのスピードボールもなければ少々高めにボールが浮いてしまう不安定なものも感じるピッチングであった。
とはいえ、ピッチャーの台所事情が良くないのは如水館も同じらしく、ピリッとしない投手を変えたが最後、出すピッチャーがことごとくもう1つという感であり、とうとう7回には押し出しのフォアボールの連続などで大量得点となり試合が決まってしまった。

点差だけみれば圧勝という感じなのだが、これまでの試合は高知がかなり苦戦していただけに、この結果に納得のいかない広島に縁のある方も多かったのではないだろうか。
阪神駅の定番とも言えるASNASというコンビニでビールを買って入ったのだが、肴がほしくなりケンタッキーなんかを食べながら試合を観戦させていただき、勝利という気持ちの良い思い出を胸に満員電車に乗り込んだ。
球場に行けばテレビでは絶対に伝わってこない雰囲気があり、同じ試合でも見るものの印象は随分違ってくるのだろう。
前の試合に天理に圧倒されていた南砺福野であるが、応援の熱気は凄まじく、どちらが勝とうが関係ないとはいえ大量のビハインドの中必死で応援する3塁側アルプスの様子を見ていると、いつの間にか南砺福野を応援していたし、高知高校にしても応援団の完成度的には9対6くらいで如水館の圧勝だと感じた。
私はレフト側の外野スタンドで応援させていただいたが、エースでスラッガーの高知の公文選手に敬遠気味のフォアボールがでた瞬間にすぐ後ろから聞こえてきた
「こら ピッチャー、公文がそんなに恐いかや!」
という高知弁の野次は、なんだか高知で野球を見ているような楽しい雰囲気にもさせていただいた。
「こら ピッチャー、公文がそんなに恐いかや!」
という高知弁の野次は、なんだか高知で野球を見ているような楽しい雰囲気にもさせていただいた。
投手力で言えば参加チームの中ではそれほど高く無さそうだが、負ける試合まで仕事が許してくれるのなら直接甲子園に行って応援したいものである。
・・・おの・・・