日本の事故米報道に隠れがちではあるものの、海の向こうの中国では有毒物質が入った粉ミルクの深刻な健康被害が話題になっている。

何でこんな事になってしまったかといえば、背景的には単純で搾乳業に携わってる人が、沢山の収入を得ようと水で薄めた牛乳を工場に持ち込んだのだが検査に通らなかったため、この薄めた牛乳にタンパク質含有量を高く見せるためにメラミンという物質を混ぜて検査をすり抜け、このメラミン入りの牛乳が粉ミルクなどに使われて健康被害が出たらしい。

有害物質であるメラミンが混入した粉ミルクを飲むと、乳児が腎臓結石になり最悪のケースではしにいたることもあり5月と7月に男女の乳児が志望したと伝えられており、既に1万人以上の乳児が飲んだとされ1000人以上が健康診断を受け50人以上が重症だとされている。

現在メラミン入りの牛乳をつくったと見られる4人は逮捕されているが、更に別の牧場経営者にも同様の嫌疑がかけられており、輸出もされていたというメラミン入りの粉ミルク、これから被害者も加害者もかなり増えるのではないだろうか。

イメージ 1

粉ミルクに関しての事故と言えば日本で有名なものに森永乳業の粉ミルク中毒というのがあった。

森永乳業が1953年頃から製造過程で安価な工業用のヒ素を使用して粉ミルクを製造していたのだが、1955年、
「森永ドライミルク」
の製造過程で用いられた添加物に不純物としてヒ素そのものが含まれていたため、これを飲んだ1万3千名もの乳児がヒ素中毒になり、130名以上の中毒による死亡者も出たというもの。

当時、森永は乳製品の売り上げでは明治乳業、雪印乳業をしのぐ企業であったが、この事件のせいで大きなイメージダウンとなりシェアを大きく落としたとされる。

様々なもののコスト管理が厳しい世の中であるが、自分自身や自分の会社の儲けのために、禁断のコストダウンを行なうものは必ず世の中にいるのだろうから、しっかりとした品質管理を製造会社と関係のない組織で日常的に行なわれるような構造の構築をお願いしたい。

餃子に米に粉ミルク、早くこういう事もあったなぁと思える時代にしてもらいたいものである。


 ・・・おの・・・